繊維からエシカルを考える VOL.1

  1. エシカルとの出会い

「エシカルファッション」という言葉はご存知でしょうか?
「エシカル」は「倫理的な・道徳的な」という意味があります。
ファストファッションの対義語に位置付けます。

近年、縫製工場などの強制労働や、製造過程で使用する
化学薬品による環境破壊・健康被害などが、世界的な問題となってきています。

こうした問題に対し「環境・社会問題を引き起こさない
むしろ解決策となる倫理的なファッションを」という理念が
エシカルファッションの根底にあります。

私が初めてこの言葉と出会ったのは、数年前。
ファストファッションが生活の中に当たり前の様に
溶け込んでいた2016年頃でした。

流行りの可愛いお洋服が、信じられない価格で買える
嬉しさがある一方、流行のサイクルがどんどん短くなり
洋服が使い捨ての様になっていく中で「良い物」を作っていた
歴史のある会社やブランドがひっそりと消えていく

服は昔の様に直して着るよりも
今は捨てて買った方が安い時代。

これから日本のアパレル業界は、そして

ファッションは、どうなっていくのだろう?

不安が混じった気持ちで、一人もんもんと考えていた時
たまたま観ていたテレビ番組で日本でファッションにも
エシカルな思考をしましょう、と言う内容をやっていました。

短いスパンで終わる流行に左右されず、本当に気に入った物を
長く着る事や、エコな取り組みをしている企業製品の選択。

何よりも新鮮だったのが、お洋服の生産に関わる全ての人の
環境にも配慮して商品を選ぶ、と言う考え方でした。

最近スーパーなどで、生産者の顔が見えるよう
野菜に作った方の名前が書いてあったり
パッケージに顔写真が出ている物まであります。

食品や機械製品とは違い、洋服作りはオートメーション化が
出来ないので、必ず人の手で縫っています。

ミシンで綺麗に縫われているお洋服が沢山並んでいるのを見ると
それを人間が作っているという事をつい忘れがちになります。
そのお洋服を縫った誰かの事まで思いやるって素敵な事だな
と思いました。

地球環境保護に関わる、エコに対する活動もそうですが
「それが良い」とわかっていても、つい毎日の生活の
忙しさから、利便性を優先させてしまいます。

私自身、マイバッグはたまたまカバンに入っていた時使う、とか
ペットボトルのキャップを集めたり、使い終わったプリンターの
インクカートリッジを電気屋さんに持っていく。など
些細な事しか出来ていません。

でも、知っているからこそ移せる行動があったり
物を選ぶ選択肢も変わって来たりします。

最近では、フリーマーケットやオークション形式で使わないもの
使用した洋服等をネット上で気軽に売り買いが出来るサービスを
利用している人が増えていて、個人の不用品が今まで以上に
有効的に活用されています
 

本来、私達の生活を楽しく、彩のあるものにしてくれるファッション。

環境にも優しく、そしてそこに携わる人にも明るい未来がある様に。
そんな想いを込めて、連載いたします。