アパレル店員になってから、服が愛おしくなった

学生時代までは、正直、洋服を乱雑に扱っていました。
カットソーやブラウスは脱ぎっぱなし。
下着も、他の洗濯物と平気に混ぜ込む(父のとはちゃっかり分ける)。
スカートやパンツも、適当に畳むだけ。

ズボラ女子の代表、みたいな私でした……。
今思うと、すごくだらしないですね(笑)

でも、(何を間違ったか)アパレル業界に入ってから、服が愛おしく思えるようになりました。
もう、一枚一枚に個性があって、とにかく可愛いんです(笑)
今では「そこまでやる……?」と、逆の方向で引かれるくらい、洋服を大切にしています。

お気に入りの洋服や下着は、できるだけ長持ちさせたいところですよね。
とはいえ、具体的にどのようにすれば長持ちするのか、よく分かっている人は多くありません。
知らないうちに、洋服や下着へ負担をかけてしまっていることもあるでしょう。

本記事では、私が実践している、手入れと保管の方法について詳しく解説します。

洋服の手入れと保管方法について

まずは洋服の手入れ、保管方法について、詳しく解説します。
ちなみに、下記で紹介することは、ほとんどのアイテムや繊維に共通して言えることです。

あまり乾燥機を使わない

出来るかぎり、乾燥機を使わないようにしましょう。
なぜなら乾燥機の高熱は、縮みやほつれ、色落ちを進行させてしまうからです。

たとえばニット類は、熱によって大きな影響を受けてしまいます。
また、肌着なども高熱に弱い素材で作られていることが多いです。

出来るかぎり、乾燥機を使わず、自然乾燥するようにしましょう。
私も昔は、しょっちゅう乾燥機を使っていました(笑)
今のうちに乾燥機を卒業してしまいましょう。

適度なブラッシングをほどこす

洋服を長持ちさせたいのであれば、適度なブラッシングが有効です。
なぜなら、洋服はブラッシングにより、状態がとてもよくなるから。
アイテム名で言うと

カーディガン
セーター
ジャケット
スラックス
ウールコート
マフラー・ストール

などは、ブラッシングが必要です。
ただ、毎日洗えるようなYシャツなどには、ブラッシングは必要ありません。

ブラッシングすることで、繊維の方向が整い、傷みづらくなります。
また表面の小さな毛玉や、ほこりなどを落とすことも可能です。
さらに汗や匂いなども抜けやすくなります。
ブラッシングする際は、以下4点を大切にしましょう。

 縫い目や繊維の方向に沿わせる
 上から下へ
 雨や汗で濡れているなら、乾かしてからブラッシングする
 ハンガーなどに吊りながらブラッシングする

意外と見落としがちなのが、雨や汗で湿気を受けているということ。
梅雨時期には、汗や雨が繊維に染み込んでいます。
しかしこの状態だと、毛玉やほこりが繊維に張り付いて、うまく取れません。
かならず陰干しするなどして乾かしてから、ブラッシングしましょう。
長持ちさせたいのであればじゅうぶんな頻度でブラッシングを実践しましょう。
理想を言えば、「帰って来たとき」と「出かけるとき」にブラッシングしたいところです。
それが難しければ、週1回程度でもある程度の効果は期待できます。

なお、洋服用ブラシの素材は、3種類に大別されます。

<馬毛>

キメが細かく、なおかつある程度の柔軟性も持ち合わせた素材です。
私が使っているブラシも、馬毛です。
オールマイティーに使えます。
ただしあまりにも薄い素材のものに対しては使用しないほうがよいかもしれません。

<白豚毛>

しなやかかつ柔らかな素材です。
汚れやごみを落とす力には劣りますが、洋服にキズをつけません。
ニットやカシミア、薄い化学繊維素材でできた洋服と相性がよいです。

<黒豚毛>

ハリがあり、強度の高い素材です。
織り目の細かいスーツやスラックスなどに向いています。

反面、ウールやシルクなどの繊細な素材に対しては相性が悪いです。
あと、たまに毛が抜けて、ちくちくします。

連日、着続けることを避け、適度にクリーニングへ出す

いくらお気に入りの洋服でも、何日間も連続して着用するのは避けましょう。
やはり連日着用すると、洋服に対して大きな負担がかかってしまいます。

連日着続けることを避けるには、ある程度のアイテム数を確保することが有効です。
一着あたりの着用回数が落ちるので、より長持ちするようになります。
匂い対策としても有効です。

もしアイテム数が足りないのであれば、銀イオンのスプレーで抗菌しましょう。
なお、スプレー消臭剤の使い過ぎは、服へのダメージになります。
使い過ぎには注意しましょう。
また、スプレーした後は、じゅうぶんに乾燥させてから収納しましょう。
湿度が高い場所に、湿った状態で収納していると、スプレーのシミができる可能性があります。

また、適宜クリーニングに出すことも重要です。
スーツやコートなど各種などは、ワンシーズンに1度ぐらいはクリーニングしたいところ。
クリーニングしている間、着るためのアイテムが必要になるということですね。

ワンピースやスカートは、月に1回ぐらいはクリーニングに出すとよいでしょう。

Yシャツなどは、1度きたらすぐに持っていくことが理想だとされています。
とはいえ、これは少々現実的ではないですね。
1週間に1度くらいのペースで、まとめてクリーニングするのが現実的な落としどころでしょう。

うまくやりくりして、連日同じ洋服を着用しないようにしましょう。

洋服ごとに適したハンガーを使う

保管方法として大切なのは、洋服ごとに適したハンガーを使うこと。
なぜならハンガーが洋服に合っていないと、型崩れしやすくなるからです。

例えば肩幅が大きすぎるハンガーを使うと、そのぶん洋服も伸びてしまいます。
ハンガーの材質、形状にも注意が必要です。
特に金属製のハンガーは、薄い洋服に変なクセを作りがちです。

洋服を傷つけないように、それぞれに適したハンガーを使いましょう。

具体的には、

Tシャツ、カットソー=木製orプラスチック、アーチ状
ニット=伸びるのでハンガーは使わない
シャツ・ブラウス=木製orプラスチック製、凸状※
コート、ジャケット、ダウン=金属製or木製、線の太い形

といったような具合です。

一度、お気に入りのカットソーを金属製ハンガーに掛けて、まったくダメにしたことがあります……
皆さんも気を付けてくださいね!

下着類の手入れ、保管はどうすればいい?

下着類の手入れ、保管は、単なる洋服よりもやや慎重になる必要があります。
下記では、具体的な手入れ、保管方法について解説します。

手洗いが基本

下着類を長持ちさせたいのであれば、手洗いが基本になります。
感覚的に分かる人も多いでしょうが、下着類は薄く繊細な作りをしています。
つまり、他の洋服類と一緒に洗濯機で洗ってしまうと、すぐ傷んでしまうわけです。

ぬるま湯や水に洗剤を溶いて、押すように洗いましょう。
こするように洗うのはNGです。

もし面倒であれば、せめて洗濯ネットに入れて洗うことをおすすめします。
ブラジャーは、二つ折りにして洗濯ネットへ納めると、型崩れしにくいです。
洗濯ネットは、目が大きいものがおすすめ。
ショーツやブラジャーの装飾に、キズが入りづらいです。

ちなみに月経関連のトラブルについては、酸素系洗剤を使うことがおすすめです。
私の場合、酸素系洗剤を使ったら、だいたいなんとかなっています。

干し方にも注意しよう

下着類を長持ちさせる場合、干し方にも注意が必要です。
ショーツ類を干す際は、変に突っ張らないよう注意しましょう。
また、洗濯ばさみの圧力も、できるだけ小さいものがおすすめです。
たまにガチガチな洗濯ばさみがありますが、あれ何を考えて作ってるんだろう(笑)

ブラジャーを干す際は、形を整えてから干しましょう。
こうすることで、形崩れを起こしづらくなります。
干し方としては、下記画像のようなかたちがおすすめです。

洗濯ばさみは、サイドボーンやサイドベルトあたりに挟みましょう。
デリケートな部分に挟むと、変形する恐れがあります。

パットは、洗濯ばさみでノーマルに干せばOK。
三角形に近い形をしているなら、角の部分に選択ばさみをつけるのがおすすめです。

また、完全に乾いてから取り込むことも大切です。
そうすれば、カビなどが生える心配もなくなるでしょう。

また、洋服と同じく、頻繁に乾燥機を使うのはおすすめできません。
高熱により、サイズ感が変わるなどの問題が出てきます。

保管もていねいに

もちろん、保管する際も、ていねいに扱う必要があります。
ショーツ類は、しわが入らないよう、綺麗に畳みましょう。
スペースがあるなら、広げた状態で保管するのも良いでしょう。
関係ないですが、きれいに並べたランジェリーって本当に素敵……!
ブラジャーは、形崩れしないよう、箱や引き出しへ綺麗に並べましょう。
できればブラケースやブラジャーハンガーを使いたいところです。

ブラケースは、上記画像のようなものですね。
ひとつひとつ区切って収納できるようになっています。

ブラジャーハンガーは下記画像のようなものです。

・まとめ

 乾燥機はあまり使わない方がいい
 適度なブラッシングは非常に効果的
 連日、同じ洋服を着るのはできるだけ避ける
 それぞれに合ったハンガーを使う
 下着類は、基本的に手洗い
 下着類は干し方にも注意
 もちろん、保管もていねいにおこなう

以上の点をおさえておけば、洋服と下着は、今までもよりもずっと長持ちするはずです。
多少手間はかかりますが(特に下着類の手洗い)、お気に入りのアイテムを長く使い続けられるようになります。
ちなみに私は、カットソーですら、3,4年持たせています……!
とはいえ、いきなり全ての方法を実践するのは、少々たいへんかもしれません。
ひとつずつでもいいので、実践していけば、無理なく洋服を長持ちさせられるようになるでしょう。