GSIクレオスとシルクの関係

当社の歴史を振り返った場合、シルク素材との関係性を説明抜きには語れません。

シルクは、中国から始まったと言われておりその歴史は5000~6000年前と言われております。

皆さん、シルクを初めて見つけた方をご存じでしょうか?
諸説ありますが、最初に蚕を見つけた人は中国の最初の皇帝その妃だと言われています。

ある日、女官たちが食事のすすまない妃のために山で食べ物を探して
様々な果物を見つけて味見をしてみると、どれも渋くてあまり美味しくないものばかり。
もう一度探そうと桑畑に入ってみると、見たことのない白い果実があるではないですか。
持ち帰り食べてみようとすると、その白いものは細い糸で覆われていて食べてみても  いくら噛んでも噛み切れません。

『何をしているのか』と妃が女官たちに尋ねました。
白い果実を見せて、食べられないことを説明しました。
妃は、木の棒を使ってその糸をほぐしてみました。

そうすると白い果実の強度と光沢に感動しました。
妃は女官たちに感謝をし『この白い果物はどこでみつけたの?』と尋ねました。
山中の桑林に案内され、その桑林を保護しました。
これが人類初の養蚕の始まりです。

当初は、貴族の独占物として国外に出すことを禁止しておりましたが、
紀元前4世紀~3世紀には地中海諸国に渡ったといわれており、
その交易路が絹織物を中心に活発になりシルクロードと呼ばれる所以となりました。

ただ、日本にはシルクロードが出来る前の弥生時代(紀元前300年~西暦250年 ※諸
説あり)の遺跡から平織りの絹織物が出土しており、その頃から養蚕が始められていたので
はないかと言われております。

時が経て1931年(昭和6年)世界大恐慌の2年後、満州事変や大阪城が再建された年、
日本製シルクを米国に輸出する商社として当社は設立されました。

その事業の母体となったのは、アメリカの生糸輸入商【ヴァン・ストラーテン・アンド
ヘイヴィ商会】の在日エージェントとしての生糸買付業務。
日本の有力製糸会社からの生糸の大量供給体制の構築に成功し、当社はGSIクレオス
としての第一歩がスタート致しました。

その後、生糸の供給ネットワークを駆使しながら、繊維分野全般へ事業を拡大。
1961年には日中友好商社として認定を受け、その当時のシルクの輸入枠は日本の
商社トップランクに位置付けされ、業績発展にも大きく貢献致しました。
『可能性に満ちた国』として世界的に認知されている中国とは、50年以上にわたり
友好的は関係を築いています。

生糸の輸入商の在日エージェントとしてスタートした当社が、専門性の高い商品知識を
駆使し、多種多様な素材を取り扱うことで培ったノウハウを取得した結果、国内メーカーは
もちろんのこと、海外素材メーカーとの取り組みまでを強化を図ってきました。

その様な信頼関係の継続が、海外事業の拡大と海外拠点設立の要因となりました。
現状、世界の重点市場(アメリカ・ヨーロッパ・中国・東南アジア)で多数の優良
企業様と取引を実施。
現在当社が取り扱う【パンスト】を中心とするレディースレッグウェア用途素材
(原糸・加工糸)や模型用塗料は、その業界においてトップシェアを誇っており
ONLY ONEに近い市場で事業展開しているのも当社の特徴かと思います。
過去の業歴から培った専門性の高い商品知識と国内・海外の人脈とネットワーク力を最大限に利用し現在では繊維のみならず、工業製品・ナノカーボンチューブまで事業領域を広げ進化し、発展しています。

シルクは『繊維の女王』と呼ばれ、風合い、光沢、色彩などの面で他の追随を許さない
ものとされてきました。シルクの繊維製品を大きく分けて和装・洋装に分けられます。
和装には和装小物、洋装にはスカーフやネクタイなどが挙げられます。

そして現在、シルクの開発に弛まぬ努力を続けシルクは科学の進歩により、化粧品パウダーの原材料、食品に使用されるなど人の体に優しいものとされ美容や健康にも良いことが明らかにされています。繊維では、シルクの特徴を再認識し『吸湿性が良く』『熱を伝えにくく』『肌に触れても温かみを感じ』『保温性もある』など機能面で再注目されています。
でも、なにより一番の特徴は『美しい』素材でないでしょうか。

クレオパトラや卑弥呼が愛した素材。
無限の可能性を秘めた素材シルク。

現代の人たちで、新しい組み合わせを開発し模索するのも楽しいかもしれませんね。

当課が扱っているシルクについては次回紹介いたします。