ウールにもいろいろある!羊の種類と特徴

衣類に使われる「毛」のなかで、もっともメジャーなのがウール・・・つまり羊の毛ですね。一口に羊といっても、世界にはいろいろな種類の羊がいます。そのなかから実際に衣類に使用されるような種と、その特徴をご紹介します。

羊は3,000種以上存在する!

フワフワでモコモコの毛が気持ちよく、牧場や動物園などでも人気の羊ですが、世界には3,000種類以上の羊が存在しています。

全身白い羊もいれば、顔が黒いもの、毛が茶色いもの、毛が長いものや短いもの、毛がストレートなものや縮れたもの・・・などよく見ると特徴が異なっていて、細かく分類していくと上記のような数になるといわれているのです。

衣類によく使用される種は?

羊毛(ウール)は衣類やバック、じゅうたん、小物類に使用されますが、種によって衣類に適しているものと適していないものがあるんです。

実際に衣類に使用される代表的な羊種は次の通りです 。

  • メリノ
  • コリデール
  • ロムニー

耳にしたことがある種はありましたか?ここから一つずつ特徴をご紹介していきましょう。

高級種のメリノ

メリノ種はもしかすると「聞いたことがある!」という方も多いかもしれませんね。

世界各地で生産されていて、ウールの中でも優れた品質を持つのがメリノです。

メリノ種は多くの衣料品に使われますが、そのなかでも特に多いのがニット製品です。ほかにもスーツや 毛布などにも使用されているんですよ。

生産される国によって、「オーストラリア・メリノ」「ニュージーランド・メリノ」「フランス・メリノ」と分けられます。国によって気候が異なるので、そこで暮らす羊も気候に合わせて毛質が変わっていくんですね。それぞれの特徴を見ていきましょう。

オーストラリア・メリノ

一番品質の高い種といわれているのがオーストラリア・メリノ。

毛は羊の中でももっとも細く、縮れが多いのが特徴です。縮れが多いと、そこに空気を多く含むことができるのでとても暖かいんです。

また色の白さもオーストラリア・メリノの特徴です。オーストラリア・メリノでできた羊毛はしなやかで丈夫なため、衣料用に最適といわれています。

ニュージーランド・メリノ

オーストラリアのお隣、ニュージーランドでもメリノ種が生産されています。しかしその数は少ないんです。なぜかというと、ほかの羊よりも出産率が低く成長が遅いからです。

細くて長い足が特徴で、ニュージーランド・メリノはしなやかで弾力性があるといわれています。

フランス・メリノ

日本では布団にも使われることの多いフランス・メリノ。フレンチ・メリノと呼ばれることも。

生産量がとても少なく手に入れるのが難しいため「幻のウール」と呼ばれています。ふっくらとしていて暖かいのが特徴で、フランス・メリノでできた衣類は着たときにゴワゴワしません。

毛糸にぴったりなコリデール

コリデール種は先ほどご紹介したメリノ種と、食肉用として生産量の多いリンコルン種を掛け合わせて生まれた種です。つまりコリデール種は両者のイイトコ取りをした種で、食肉用・繊維用どちらでも幅広く通用するのです。そのため生産量も多く、流通価格も比較的安くなっています。

コリデール種は顔も毛も白く、角がありません。日本では動物園で飼育されていることが多いので、もしかすると見たことがある方も多いのではないでしょうか?

毛が柔らかい特徴があり、毛糸の原料として主流となっています。編み物をする際に使う毛糸がウールなら、コリデール種かもしれませんね。

太い毛のロムニー

ニュージーランドでもっとも多く飼育されている種。 もともとはイギリスのケント州が原産ですが、今はニュージーランドが主産国となっています。ロムニー種は毛が長く太く、ゴワゴワしているため、どちらかというと衣類には適していませんがニット製品として使用されることもあります。そのほか、じゅうたんやカーペット、ブランケットに使用されることが多い種です。

また羊毛フェルトとして人気で、素材感からボコボコとした風合いを出すときに最適です。

衣料品ならメリノ・ウールがおすすめ!

衣類に使用されているウールにも、いくつかの種類があることがわかりましたね。どの種の羊毛を使っているかは品質表示タグからは分かりません。でも商品名に「メリノ・ウール使用」などという表記があるものや、別のタグがついている場合もあります。手ざわりや質感などから、どんな種の羊か想像してみるのも楽しいですよ。

着心地とあたたかさの点でみると、メリノ・ウールを使ったものがおすすめです。ぜひメリノ・ウールの手ざわり・質感を体感してみてくださいね。