「麻」快適な天然素材でファッションも暮らしも楽しもう

さらさらの感触に包まれて眠りにつくのは、至福のひととき。「麻」は夏の定番のイメージがありますが、実は冬にもおすすめです。いつもさらりとして爽やか、ベッドリネンにも人気で、一年中活躍します。独特の風合いが魅力の麻。シワや洗濯のポイントを押さえつつ、ファッションにも暮らしにも、広く取り入れたいアイテムです。

#麻は天然繊維を代表する素材のひとつ

繊維には大きく分けて2つの種類があります。天然繊維と、人工の繊維である化学繊維の2種類です。天然繊維は綿や麻などの植物から作られるのものと、羊毛や絹など、動物からつくられるものに分けられます。天然繊維は糸の構造が均一でないため、染色をすると、独特の濃淡や風合いをもたらします。

麻は、天然繊維を代表する素材の1つです。麻にはラミーとリネンの2種類があります。ラミーはコシやハリがある太い繊維、リネンは細く短い繊維でラミーよりしなやかな風合いです。

一般的に多くみられる麻はリネンで、亜麻から作られ、生成り色をしています。さらっとした、乾燥したような風合いの繊維です。染色の際、色が乗りにくい特徴があるため、生成りのままやナチュラルな色合いが多く、プリント柄はあまり見られません。

リネン(亜麻)の花

##麻のメリットと魅力

気温の高い日は汗をかき、洋服が肌にまとわりついて不快になりがちです。麻は乾いた質感があり、繊維が身体にくっつきにくいため、他の素材よりさらっとして、爽やかな着心地を感じられます。これは麻の繊維が硬く、伸縮しにくいためです。

麻は通気性が良く、汗や水分を吸水し、その水分を放出します。熱や雑菌がこもらず衛生的でもあるため、まさに寝具や夏の洋服に最適の素材です。

麻のナチュラルな生地感は、天然繊維ならではの魅力。糸の構造が均一でないためにできる味のある風合い、筋感やダマのような質感が表情豊かです。

###麻のデメリットと注意点

麻はシワになりやすいデメリットがあります。また、天然繊維のため染色しにくい特徴があり、生成色など比較的落ち着いた印象の製品が多くなります。鮮やかな色柄を好む方には、少し物足りないかもしれません。染色しにくい麻に濃いめの色をつけてある場合は、摩擦や洗濯による色落ちの可能性が高くなります。特に洗濯の際は、他の洋服に色移りしないよう、注意が必要です。また、麻は縮みやすい性質があります。購入後初めての洗濯の際には、強く脱水・乾燥し過ぎないよう、優しく扱うことが大切です。

####長く使える上質な寝具、麻で快適な眠り

麻は寝具やパジャマにも向いています。吸湿性と速乾性がありさらりとして、熱を放出して蒸れにくいため、快適に眠ることができます。特に日本の夏は湿気が多く、寝ている間も汗をかきます。現在は、化学繊維でできた、冷んやり感じるシーツや枕カバーも多数ありますが、天然繊維である麻の爽やかさは自然で心地よく、身体にも優しいものです。麻は洗濯を繰り返すことでしなやかになり、味のある風合いが深まります。白やオフホワイトを選べば、漂白もできて安心です。長く愛用できる寝具として、麻素材がおすすめです。

#####暮らしに取り入れやすい麻のアイテム

洋服や寝具以外にも、ハンカチやバッグなど、ファッションアイテムの素材として、気軽に麻を取り入れることができます。

麻の吸湿・速乾性はハンカチやタオルの機能にぴったりで、天然繊維の爽やかさも魅力です。白系のハンカチなら上品な光沢感があり、エレガントな印象になります。

麻のバッグは多用途に長く使えます。繊維が硬めで水濡れにも強く、耐久性があります。生地のシャリ感もすっきりとして魅力的です。

カーテンやクッションで麻を選ぶのもおすすめ。麻の中でもリネン生地なら、汚れや染みがつきにくく、静電気によるほこりも付きにくくなります。これはリネンに含まれるペクチンが、繊維を清潔に保ってくれるためです。

夏に限らず冬にも、毎日の寝具や暮らしのアイテムに取り入れたい麻。さらりとして熱をためない快適さ、年月を経て変化していく表情は、天然繊維こその魅力です。

シワや色落ちしやすい特徴も個性のひとつとして味わって、自然な質感と風合いを楽しんでみてはいかがでしょうか。