虫に食われやすい繊維ってどんなものがあるの?

春の足音がすぐそこまできていますね。冬に着用した衣類の収納をそろそろ考える時期に差し掛かってきていますよ。

衣類の保管をするときに毎年悩みの種になるのが、衣類の虫くい問題ではないでしょうか?お気に入りのニットが虫に食われていたらショック・・・ですよね。

今回はどんな繊維を虫が好むのかについて、チェックしていきます。

 

衣類を食べる虫の正体は?

衣替えをするときは、きちんと害虫対策をしてオフシーズンを迎えたいですよね。でも、そもそも衣類を食べる虫の正体って何なのでしょうか?

繊維を食べる虫は、蛾の一種でもある「イガ」と甲虫類の「カツオブシムシ」です。これらの虫が幼虫のときに衣類を食べて大きくなり、成虫となるのです。

まとめて「衣類害虫」とも呼ばれていて、衣類の天敵ともいえる存在なんですよ。

衣類害虫が大好きなのは、タンパク質・ほこり・動物繊維・植物繊維といわれています。まさにタンスやクローゼットの中が標的になりやすいのです。

 

動物繊維とは

衣類害虫がエサとして好む動物繊維とはどういうものなのでしょう?動物繊維は天然繊維の一種で、動物の毛などを原料にできた繊維です。

そのほとんどがタンパク質でできているので、衣類害虫に食べられやすいんですね。

 

動物繊維には次のようなものが挙げられます。

  • 絹(シルク)・・・昆虫の蚕からとれる繊維
  • 羊毛(ウール)・・・羊の毛からとれる繊維
  • モヘヤ・・・アンゴラ山羊の毛からとれる繊維
  • カシミヤ・・・カシミヤ山羊の毛からとれる繊維
  • キャメル・・・ラクダの毛からとれる繊維
  • アンゴラ・・・アンゴラウサギの毛からとれる繊維
  • アルパカ・・・アルパカの毛からとれる繊維

このなかで衣類害虫がもっとも好む動物繊維は「羊毛(ウール)」です。ウール製品は軽くて暖かいので、気に入って着ている方も多いのではないでしょうか?

ほかの動物の毛よりも生産量・流通量が多いことも、ウール製品をよく見かけることの要因になっていますね。

 

では、どうして動物繊維を衣類害虫は好むのでしょうか?

先ほど「動物繊維は素材がタンパク質でできているから」とご紹介しましたが、そのほかにも理由があります。

<衣類害虫が動物繊維を好む理由>

  • ほとんどがタンパク質だから
  • 繊維が柔らかいから
  • 繊維が細いから
  • 栄養が豊富だから

衣類害虫にとっては、大きくなるために栄養が必要ですね。動物繊維には栄養が多く含まれています。

また、動物の毛を想像すると分かりますが、フワフワと柔らかいので食べやすいのです。

 

つまり、動物繊維の中でも毛がフワフワで繊維が細いウールが、衣類害虫にとって「食べやすさNo.1」となるワケなのです。

毛がゴワゴワしていたら食べにくいですものね。「毛100%」とタグに表示されているものは、要注意ですよ。

 

植物繊維とは

衣類害虫はどちらかというと動物繊維を好みますが、植物繊維も食べます。植物繊維とは、その名の通り植物を原料とした繊維で、綿・麻などを指します。

綿や麻の成分はタンパク質ではないのに、どうして虫に喰われてしまうのでしょうか?それは、衣類害虫には乾燥しているものなら何でも食べてしまうという性質があるからです。

綿製品や麻製品も油断できませんよ。

 

ポリエステルは食べないけれど・・・

人工的に作り出した合成繊維であるポリエステルやアクリルは、基本的には衣類害虫のエサになることはありません。

しかし、汗や食べこぼしなどが付着していると「タンパク質見つけた!」と衣類害虫が寄ってきて食べてしまうことがあります。

 

素材選びや保管方法に気をつけよう!

肌触りがよく、軽くて暖かい動物繊維は私たち人間も着心地がいい反面、衣類害虫にとっても大好物のエサであることが分かりましたね。

防虫剤を使用しても、すべての衣類害虫をやっつけることは難しいので、虫くいから逃れたいなら衣類を買う際に、動物繊維が含まれていないか品質表示をよくみて購入するようにしましょう。