虫め……許さん!              なぜ洋服の虫食いは起こるのか?

「お気に入りの洋服が虫食いでダメになってしまった!」

というようなトラブルは、誰しもが経験したことがあるでしょう。

シミや汚れならまだしも、虫食いは原状回復が難しいもの。

筆者も、お気に入りだった カーディガンをかじられてしまいました。

34,000円もしたのに……許せない!

 

できれば同じような思いを、他の人にはしてほしくありません……。

二度と彼らにやられてしまわないように、徹底した対策をしましょう。

 

なんの虫が食べているの? どこからやってくるの?

 

とはいえ、実際になんという虫が服を食べているのか、知っている人は少ないでしょう。

まずは敵を知ることから始めましょう。

結論から言えば、だいたい

「カツオブシムシ」

「ヒメカツオブシムシ」

「イガ」

「コイガ」

という虫の「幼虫」が食べています。

ちなみにこの虫たち、数か月何も食べなくても、平然と生きています……おそろしい。

 

「どこからそんな虫がやってくるのか」というと、洗濯物からやってきます。

彼らの成虫は、いずれも飛ぶことができます。

そして卵を産み落とす最適な場所として、わざわざ干している衣類へと飛んでくるわけです。

気付かずに洗濯物を取り込んでしまうと、卵が孵化します。

というような道をたどって、幼虫たちはやってくるわけです。

やめてくれー!

 

虫食いされやすい繊維、されにくい繊維

虫たちは、服ならなんでも、かじるというわけではありません。

ある程度、「好きな繊維」と「好きではない繊維」があります。

彼らは意外とグルメなのです。

大好物なのは、ウール(羊の毛)やカシミヤ(ヤギの毛)などの、「動物繊維」。

これらの繊維は、彼らにとって最高のごちそうです。人間に置き換えると、ステーキや焼き肉。

高いカシミヤを食べるのは特にやめていただきたい……。

また、麻や絹(シルク)などの「植物素材」も、食べることは食べます。

ただしポリエステルやナイロンなどの「合成繊維」は、基本的には食べません。

再生繊維(レーヨンやキュプラ)、半合成繊維(アセテートやプロミックス)というものも、ほとんど食べません。

無機物が混ざっているから、食べないのはある意味当然です。

 

人の手によって加工されたものは嫌いで、天然ものは好きということですね。

彼らは意外とオシャレでオーガニックなのです。

ただ、食べ物のシミなどがついている部分なら、たとえ加工されたものでも「仕方ない、これでも食べるか」と言いながら食べてしまいます。

(多分お腹は壊しているでしょうが)

食べ物のシミは、彼らにとって最高の調味料です。

というわけで、きちんと虫食い対策をしておかないと、割とどんな素材でも食べられてしまいます。

まとめると、

動物繊維>植物繊維>合成繊維>再生繊維=半合成繊維

という好みを持っています。

つまり、だいたい「高い服を狙って食べる」というわけですね。うーん、これは厄介……

 

虫たちの正体と、好物はわかった! 繊維ごとの虫食い対策は?

彼らのことが分かったので、具体的な虫食い対策について考えていきましょう。

対策は、繊維の種類を、よーく理解したうえでおこなうことが大切です。

 

動物繊維・植物繊維の虫食い対策

 

ほうっておくと、あっという間に虫食いだらけになる繊維たちです。

虫たちの餌食にならないよう、理想的なかたちで保管する必要があります。

防虫剤や防虫カバーくらいしか対策はない、と思うかしれません。

しかし、意外にもできることはあります。

 

とにかく洗おう

 

洗わずに収納するのは絶対にNGです。

虫の卵や、シミを落とし切れていない状態で収納することになります。

「1回しか着ていないしいいや」と言わず、かならず洗濯してから収納しましょう。

 

アイロン掛けも有効

 

アイロン掛けは、とても強力です。

虫の幼虫や卵は熱に弱いので、アイロンで死滅させられます。

お気に入りの服を収納する前に、アイロンがけしておきましょう。

ただし、動物繊維、植物繊維は熱に弱いです。

110度くらいの低温でアイロン掛けをしましょう。

 

合成繊維、再生繊維、半合成繊維の対策

 

これらの繊維は、普通なら食べられることのないものです。

さきほども述べたように、これらの繊維は、食べこぼしなどでできてシミがあると、虫食い被害に遭いやすくなります。

つまり、食べこぼしや飲みこぼしを取り除くことが大切。

ただのポリエステルやナイロンは、虫たちにとって食べられるものではありません。

シミを探して抜くのはたいへんかもしれませんが、大事な衣類を守るためには欠かせません。

ただし、できれば洗濯やアイロンかけもしておいて、虫の卵は落としておきたいところ。

こうすることで、動物繊維や植物繊維に、虫たちがたどり着くことを防げます。

 

まとめ

筆者も34,000円のカーディガンを虫に食われてからは、相当虫食いを警戒するようになりました。

天然繊維のカーディガンをほったらかしにしていたら、そりゃ食べられますよね……。

繊維のことをしっかりと理解して、対策が立てられれば、虫食い被害はグッと減らせます。

ショッキングな虫食いに合わないよう、きちんと対策しておきましょう。