ダウンの賢い購入方法

街中や通勤でよく見かけるダウンコートですが、

現在では様々なブランドから販売されています。

たくさんの種類がありますが、どのような流れで製品となるのでしょうか。

そして購入する際にどのように選べばいいのでしょうか。

 

まずは流通過程からご説明します。

①フェザーを買付けする。

②工場に搬入後、洗浄・脱脂・除塵・消毒作業を行う。

 

・原羽毛除塵(ゲンウモウ ジョジン)

原羽毛に付着している極小ゴミ、塵、その他の不純物を取り除く作業。

 

・洗浄

除塵した原羽毛を一定量ずつ洗浄機に投入し、界面活性剤を使用し、

洗い・脱脂・濯ぎを行う(2回洗浄、4回濯ぎ)

 

・高速脱水

洗浄された羽毛の含有水の除去を行う。

 

・乾燥

湿った羽毛を本来のふんわりしたものに復元処理を行う。

130℃以上の熱で30分以上乾燥することで、復元処理、及び熱消毒される。

 

・冷却除塵(レイキャク ジョジン)

高温で乾燥された羽毛は非常に熱くなっていますので、空気中の温度と同じようになるように冷却。

同時に再度除塵し、最終除塵。

 

・羽毛(ダウン)を選別し袋詰め。

 

③工場より出荷。

④空港より輸出通関後出荷され、海外の工場にて作成。

⑤日本に製品輸入

 

以上の流通過程となります。

このように多くの加工工程の中で丁寧な作業が行われています。

その後、動物検疫や原産地の証明など多くの手続きを経て、やっと製品として販売されます。

 

ライフスタイル部では、この過程の中の

書類の作成や証明に必要な手続きを行っています。

 

※動物検疫・・・動物の病気の侵入を防止するため、世界各国で行われている検疫制度です。

日本では、牛、豚、馬、鶏、あひる・がちょうなどのかも目の鳥類、うさぎ、みつばちなどの動物とそれらの動物から作られる肉製品などの畜産物を対象に輸出入検査を行っています。

 

それでは、消費者として賢い選び方とは?

 

①なぜ商品によって値段に大きく差があるのか

・羽毛の種類が変わる

鳥には、水鳥と陸鳥という二つの種類の鳥がいます。

一般的にダウンジャケットに使われるダウンは、水鳥であるガチョウやアヒルからとられます

 

ダック・・・羽毛布団やダウンジャケットに使われるダックとは、主にアヒルの胸の部分の綿毛です。

保温力に優れており価格も値ごろです。ダウンボール(水鳥のフェザーとフェザーの間に生えている、ボール状の綿毛)はやや小さめ。

グース・・・ガチョウの胸の綿毛を使用します。基本的にはダックよりグースの方が大きく、採取できる羽毛も大きくなります。

また、羽枝にコシがありダウンが壊れにくく、ダウン同士が絡まってだんごになりにくいがダックに比べて高価。

 

※鳥インフルエンザの流行による価格への影響

鳥インフルエンザの流行は、原毛ダウンが不足になり結果として値上がりをしてしまいました。

原因として、中国での鳥インフルエンザが発生したため、ダックダウンの生産量の減少により

アパレルや寝具の製品に代用されたグースダウンまでもが不足したことによります。

中国産は主にダックダウンですが、そのような背景がありグースの値上がりに繋がっています。

 

↓ダック

 

↓グース

 

②暖かさの違いはあるのか

・主に製品のダウンの混率で変わる

品質表示ラベルには、ダウン○○%、フェザー○%のような表示があります。

これは羽毛のレベルを表し、ダウンとは「芯の無いダウンボール」のこと、フェザーとは「芯のある羽根」のことを指します。

フェザー自体は吸湿性に優れていますが、膨らみません。

そのため、ダウン率の高い方が軽くて暖かく感じられます。

 

・羽毛布団の選び方

日本には、布団の品質検査などを行う組織として『日本羽毛製品協同組合』というものがあります。

そして、羽毛ふとんの品質基準の策定を行い、ゴールドラベル(品質推奨ラベル)を発行しています。

ゴールドラベルはその羽毛の持つダウンパワーに応じてランクが決まり、

ニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの順に品質が高くなります。

 

またご参考までに、羽毛布団の高品質の目安は、ダウン率90%以上と言われており、

・グース→5万円〜10万円程度(シングルサイズ)

・ダック→5万円以下(シングルサイズ)

が目安とされています。

上記の価格はあくまで目安です。相場より高い場合はどんな付加価値がついているのか、

逆に相場より安くなるのはなぜか、しっかり確認して購入すると安心です。

 

・ダウンジャケットの選び方

ダウンジャケット等の羽毛に関しては、日本羽毛製品協同組合が「ダウンウエアラベル」が発行されています。

これは、品質基準に合格した原料を使用したダウンウェアであることを表します。

またその他に、メーカーで販売されているダウンジャケットは各社独自に高い基準を設けていたり、機能を搭載していたりします。

参考にしてみてもいいかもしれません。

 

羽毛原料は相場があり価格が変動するので一概には言えませんが、

寝具として毎日使う羽毛布団か、通勤に使うダウンジャケットか、使用する用途に合わせて見極めるのが重要になります。