カットソー・ニットの違いについて

「OEM」の依頼を受けるようになり、

前職も合わせると、20年経ってしまいました。

ですが、新しく覚える事もあり、まだまだ勉強中の日々が続いてます・・・。

 

先日、「この道20年のデザイナー」のお客様から「カットソー」編地依頼がありました。

ですが、よく見ると、その編地は「セーター編地」でした。

 

企画経験の長い方でも 見間違う事もある「カットソー」と「ニット」の違いについて、

簡単な「見分け方法」を お伝え致します。

 

1・<ニットって何?>

ニット」とは「編み物」で、「糸をループ状に編んだ」もの、糸を編んで作った生地、製品を指します。

一言で言うと、「編み物の総称」です。

「ニット」の中に「セーター」「マフラー」「手袋」「カットソー」などが含まれます。

身頃・袖など、各パーツの形に編んで、糸で繋ぎ合わせるのが「ニット」です。

基本的には「緯(ヨコ)編み機」で編んだものを指します。

 

<緯(ヨコ)編み ~ニット~>

アパレル業界では「緯(ヨコ)編み」編地を使用したものを「ニット」と呼びます。

 

「ニット」の中でも「セーター」は トップスを指します。

セーターと同じ手法で作った、スカートやパンツも市場に多くありますが、

ワンピースやスカート・パンツは「セーター」とは呼びません。

ワンピースやスカートは「ニットワンピース」「ニットスカート」と呼びますね。

「ニット」は一般的に ミシンで縫いません。

 

裾・袖口などは「編み方を変える」など、編み続きで仕上げます。

また、脇や袖下などは、「リンキング」をしていきます。

「リンキング」とは、完成したニットパーツのループ数を計算して、

針に刺し、ループ1目1目に 糸を通して、繋ぎ合わせる工程を言います。

 

<ニットの見分け方>

3. 袖口~袖、裾~身頃にかけて「縫い目」がなく、1枚続き。

 

2.各パーツの端は、ほつれる心配がないので、編地を縫い合わせるための縫い代が ほとんど無い。

 

3.丸い衿ぐりや、袖ぐりなど、カーブが強い箇所に「減らし目」が出る。

 

2・<カットソーって何?>

カットソーとは Cut(裁断)& Sew(縫製) したものを指します。

一般的には「Tシャツ」「ポロシャツ」「トレーナー」などが当てはまります。

「ニット」が 各パーツ毎、編み上げてから「繋ぐ」のに対し、

「カットソー」は 丸く編んだ生地を 裁断して、縫い合わせ、1枚の製品に仕上げます。

 

カットソー生地は 織物と違い、生地に伸縮性がある為、

糸が「生地の伸び」についていけるように、専用のミシンで縫製する事が多いです。

 

脇・袖下なども縫い合わせるので、裏側に縫い代があります。

 

<カットソーの見分け方>

1.袖口・裾などは「折り返しの縫い代」があり、表側に「ミシン目」が見える

 

2.縫い目の裏側が「チェーン」になっているので、生地が伸びても、縫い糸が切れにくい。

<袖口・裾の裏側>

<脇・袖下の裏側>

 

3・まとめ

いかがでしょう。

お分かりいただけたでしょうか?

簡単に言うと、

ニットパーツを編立して、糸で縫い目を繋げたのが「ニット」、

編地生地を裁断して、縫製しているのが「カットソー」です。

 

日々、生活する中で「知らなければいけない」知識ではありませんが、

少しでも「知って」、ニット・カットソーに興味を持っていただければ、

長年、ニット・カットの物作りに携わってきた者として 嬉しく思います。