マスクなどに使われている不織布ってどんなもの?

2020年春、新型コロナウイルスの影響が日本にも広まり

どこもかしこもマスクが店頭に並ばなくなる事態になってしまいました。

この品薄となっている使い捨てマスクのほとんどが

「不織布」と呼ばれるものでできていることを知っていますか?

でも、「実際にどんな布なの?」と聞かれるとよく分からない人も多いはず。

今回は不織布がどんなものなのかを追求していきたいと思います。

 

不織布って?

 

不織布は「ふしょくふ」と呼びます。字のまま解釈すると

「織っていない布」ということになりますね。

 

布というと糸を縦横に編んでいく織物というイメージを持つ方も

多いのではないでしょうか。

織物(=布の総称)は、織布(しょくふ)とも呼ばれます。

 

では不織布は糸を編まないで作る布ということになりますね。

どうやって作っているのでしょう?

 

不織布は簡単に言うと、繊維を織らずに

絡ませてくっつけるようにして作られています。

「織らずに絡み合わせる」というのが不織布のポイントです。

この繊維を絡み合わせたものをシート状にしたものが不織布です。

 

不織布と紙の違い

 

「使い捨てマスクに使われている不織布は紙でできているんじゃないの?」

 

と思う方もいるかもしれませんね。

確かに見た目は紙と似ていますが、紙は不織布には含まれないのです。

 

紙の原料は木・草などです。

 

一方で不織布の原料は特に定義されていませんが

紙や不織布と同じように繊維を絡み合わせて作られているフエルトは

不織布からは除外されています。

 

不織布の原料は繊維に加工できるものならOKといわれていますが

代表的な原料としては、ポリエステル繊維・ポリエチレン繊維

ポリプロピレン繊維・ナイロン繊維・レーヨン繊維などが挙げられます。

 

天然繊維が使われることもあり、綿・麻・羊毛なども原料となっています。

原料は一種類の繊維の場合もあれば

いくつかの繊維を組み合わせて作られることもあるんですよ。

 

不織布のメリット・デメリット

不織布のメリットをいくつか挙げてみましょう。

  • 紙より丈夫
  • 破れにくい
  • 水に強い(撥水効果がある)
  • 通気性に優れている
  • 濾過性がある
  • 保温性がある
  • 大量生産可能
  • 安価で手に入る

 

このように見てみると、「不織布ってすごい!」と思いますね。

でも、メリットばかりではありません。

次に不織布のデメリットをご紹介します。

 

  • 使用していると毛羽立ちが出てくる
  • シワができやすい
  • 織物・編み物より耐久性が低い

 

デメリットから考えると、不織布は頻回使用するようなものには

向いていないことが分かりますね。

 

不織布が使われているもの

 

私たちの身の回りには、不織布が使用されているものがたくさんあります。

代表的なものをご紹介します。

「えっ、これもそうだったの?」と思うものもあるかもしれませんね!

 

  • マスク
  • オムツ
  • 生理用ナプキン
  • ラッピング材
  • ウエットティッシュ
  • 掃除用ワイパー
  • おしぼり
  • 簡易CDケース
  • 空気清浄機などのフィルター
  • コーヒーフィルター
  • ティーパック
  • バッグ
  • 医療用手術着・帽子
  • 医療用ガーゼ
  • 衣料の中綿
  • 防虫カバー

 

このように不織布で作られているものは

使い捨て感覚で使われるものが多いことが分かりますね。

生産コストが安く大量生産可能なのが、使い捨てのものが多い理由です。

 

このほかにも、農業資材や土木資材

車両用品などにも不織布が多く使われています。

 

紙でできているものだと思っていても実際は

「不織布でできていたの?」

と驚いた方も多いと思いのではないでしょうか?

 

不織布は私たちの生活に欠かせないものになっているんですね!

 

身の回りのものをよく観察してみよう!

 

身の回りにある不織布というと

このご時世すぐにマスクをイメージしてしまいますが

実はほかにも生活のいろいろな場面で使われているんですね。

軽くて折りたたみもできるので

エコバッグとして常備しておくと便利ですよ。