今までは”教わる”ことの方が多かったですが、ここ数年立場的に”教える”機会が圧倒的に増えました。教わるときと違って、人に何か(仕事や技術)を分かりやすく上手に教えるって本当に難しいと痛感しています。
長い間勤めていると、業務の一つ一つが空気のように当たり前になっているので、新しく人に仕事を教えるときに理由だったり順番だったり、基礎から伝えます。
そうすると、時々自分も何故?という疑問を改めて抱いたり、今まで何となく進めていたけど、こういう理由があったのか!と教えるつもりが一緒に勉強していたりと、新たな発見や気づかされることが多々あるように思います。
そして、教え方はセンスも必要ですが、何より【忍耐力】も大事だなと感じました。
人間が何かを習得する為にかかる時間や、覚えるペースは人それぞれです。
そこに正解も不正解もない。自分が1か月で出来たからといって、相手も1か月で出来るなんて思ったら大間違い!
例えば2週間で出来るようになったら、飲み込み早いね~と楽ではありますが、1か月経ってもまだ出来ない時はどこでつまずいているのかなと分析したり、時には何で分からないの?と焦ってイライラしてしまったり…
んん~何かに似ているな、この感覚…
子育て!!!
私は保育園児を育てながら働いています。
家では色々と”教える”親の立場。そして子育てに正解はありません。
ハイハイが出来た、歩くことが出来た、言葉が話せるようになった、トイレが成功するようになった、お着替えが自分で出来るようになった。この世に生まれてたった数年、目まぐるしい成長ぶりで大変喜ばしいですが、まぁ~~忍耐の連続です。
2才前後、ごはんをスプーンで自分で食べる。沢山こぼして汚れて時間もかかって、私が食べさせる方が断然早いし綺麗!
でもそれをしてしまうと子供はいつまでたっても成長しません。グッと我慢我慢。
お着替えで、Tシャツから着るのか、靴下から履くのか。右足 or 左足から。
要領の良い順はあるかもしれませんが、その順番に正解はない、最後に全部着れていたら良し。
お箸を3才で上手に使える子、まだ難しい子。
夜のおむつがとれた子、少し不安な子。
同じ月齢・年齢でもペースや個性が様々で、親というのは不安でつい他の子どもと比べがちになりますが、参考程度に留めて我が子のペースを大事にするよう心掛けています。
それは仕事でも共通しているなぁと思いながら日々過ごしています。
習得にかかる時間や方法は人それぞれ。(常識的な限度はありますが…)
たくさん失敗して、そこから学べばいい。
“教える”と“教わる”はキャッチボールで、教えた分出来るようになって返ってきます。
そして、当の本人の意思は大前提ですが、やる気は教える側次第で良くも悪くも変わるものだと思います。
褒めて伸びる子。
叱って伸びる子。
タイプはありますが、褒めるも叱るもバランスが大事。
一番肝心なのは、指導側のドッシリ構えた大きな器かもしれません。
新人指導と育児、土俵は違えど“育てる”という分野は同じです。
会社でも家でも、伸び伸びと育って欲しいものです。