言葉より度胸

皆さんは、旅行は当然ですが社会人であれば、出張で海外に行かれたこともある方は多いと思います。

 

私も以前仕事で頻繁に中国に出張していました。中国語が出来る訳ではありませんが、毎月1週間ほど中国出張を繰り返す仕事を2~3年していましたので、3年目にはすっかり中国には慣れた感じで出張していました。

 

そんなある日、会社から中国赴任の辞令を受けました。

 

正直びっくりはしましたが、日本に残していく家族のことは別として、個人的には慣れた地への赴任だったため、覚悟を決めてからはそんなに不安もなく赴任の時を迎えました。

ただそんな気持ちも赴任早々打ち砕かれました。。。

 

中国で目の当たりにした現実

これまで出張の時は、取引先の担当者は日本語堪能な方だったので、言葉の不自由はあまり感じた事はなかったのですが、いざ中国で生活となると、毎日の食事から買い物、移動、光熱費の支払いまですべて自分でしなければなりません。現地スタッフも最初こそ助けてはくれましたが、当然ずっと頼るわけにはいきません。

 

また日本と中国の関係は今でこそ改善方向ではありますが、当時の中国人は反日主義の方も少なくなく、単独行動の際は表立った行動は控える必要がありました。

 

たまたま私が赴任した地はそれまで日本人の前任者はおらず、また現地事務所には日本人は私一人という状況でしたので、中国語が出来ない私にとっては毎日が不安とストレスとの闘いでした。

 

私の場合、出張では基本的にこちらは「お客様」だったので、移動から食事まで全て段取りしてもらっていました。それが当たり前と思っていましたが、駐在して初めて自分はなんと勘違いしていたのかを思い知らされました。

 

出張と駐在とでは単に期間の違いだけでなく、その地で生活すること、それは日々、文化、日本人との考え方の違いを目の当たりにすることです。

 

そのため、当然仕事をするために中国に赴任した訳ですが、赴任後しばらくは中国で生活することの方に、より重点を置く必要がありました。

 

中国語の勉強

そんな私が赴任後すぐに中国語の勉強を始めたのは言うまでもありません。。。

 

かと言って、すぐに中国語が話せるようになる訳でなく、100時間(半年強)の授業を受けてもまだ中国人の会話の一割程度しか分からないという状況であり、理想とする中国語での仕事のやり取りは私にとってハードルが高すぎました。

(ただ中国に駐在する多くの日本人も通訳無しで仕事をしている方は一握りだとは思いますが、、、)

言葉より度胸

そんな状況ではありましたが、

家では中国語のテレビをつけておく。

⇒当然耳を慣らす意味もありますが、中国のテレビは必ず標準語である字幕がついているので、聞き取りは出来ずとも字幕を見れば意味はなんとなくでも分かります。

 

日本人とは出来るだけ連まない。

⇒会社で日本人は私一人だったので当然と言えば当然です。

 

昼飯は中国飯!

⇒事務所近くには日本料理屋は無かったため仕方ありません。。。

 

このような生活を続けると1年も経った頃には、ある程度言葉も上達し、事務所近くの昼食時のマクドナルドで我先にと列を作らない中国人に負けじと中国語(ただしメニューの単語のみ)で注文できるようになりました。またある時は、料金をふっかけてくるタクシーの運転手に、助手席の前に掲げている許可証番号を見ながら、管理局に苦情の電話をするフリをする(あくまでもフリで実際には出来ません)ぐらいまでに成長しました!

 

****************************************

 

私にとって、数年間の中国駐在での一番の収穫は、度胸だけはついたことです。

それは今後の人生においてもきっとプラスになると思っています。

 

皆さんの中で度胸をつけたいと思っている方は、海外駐在を強くおススメします!