私は、ファイバー部に所属しているので、買い物に出かけたりした時に、お店の売り場で、担当している糸の名前や製品を見かけると、嬉しくなります。
仕事柄、衣服など繊維製品を購入する時は、洗濯表示と組成(素材)表示、下げ札まで、
必ず見ます。
組成を見れば、糸の特性から、家で洗えるのか、洗った後の状態や手入れの仕方、着心地までほとんどわかります。
付加価値のついた機能糸を使用している場合は、小冊子のような下げ札に、丁寧に特徴が、記載してあります。
「そんなの見て買ったことない。」「すぐに、切って捨ててしまう。」と言った人もいると思います。しかし、糸の特性や機能糸の良さを知れば、商品の価値もわかるようになると思います。お気に入りの衣服を気持ちよく長く楽しむために少しだけ素材や糸について勉強してみました。
実際、私たちの着る服って素材が多く複雑って思いがちです。でも素材を大きく分けると二種類に分類されるだけです。
「天然素材」
自然界に存在する原料を使用した素材。
例) 綿・毛・絹・麻・(竹) など
「化学繊維」
人工的に作られた原料を使用した素材。
例)合成繊維:ナイロン・ポリエステル・アクリル など
再生繊維:セルロース系(レーヨン等)
でも。。同じ素材なのに、何か雰囲気や着心地が違うこと感じることがあります。 何故?
糸の種類が違うからです。大きく分けて 二つに分類されます。
「フィラメント」
長繊維と呼ばれています。
主に化学繊維がこの種に該当します。 ポリマーと呼ばれる化学物質を重合して生成されます。抽出成形で切れることなく永遠に細く長い糸が出来上がるので、光沢・ツヤ・輝きのある布を作ることができます。
「スパン or ステープル」
短繊維と呼ばれています。
主に天然繊維がこの種に該当します。 綿花や羊毛など自然環境(育った土地や気候)により品質が左右されます。
短い繊維を集め撚り合わすので空気を含み体積が大きくなり保温効果のある生地ができます。
最近のファッションは複雑な素材や新しい素材を使った衣服がたくさん出てきています。 少しだけ素材のことを考えて衣服を大切に取り扱ってあげましょう。