海外との取引はハラハラ・ドキドキがつきもの

日々、仕事をしているとスムーズに進んで当たり前ではあるけれども、必ずと言って何かしらのトラブルが起こります。特に海外がらみになると、さらに多くなります。

今まで私たちが経験した、海外とのハラハラ・ドキドキをいくつかあげたいと思います。

 

まず貿易とは、外国の相手と商品やサービスの売り買いの取引をすることです。外国に商品を売ることを輸出、外国から買うことを輸入といいます。外国で商品を買って、別の外国にその商品を売る三国間貿易という形もあります。

 

国内でお客様に販売する時には、売ります、買いますという約束(売買契約)と商品の引き渡し、代金の支払いが発生します。しかし、貿易の取引の場合は、商品を引き渡すにしても船や飛行機で運ばなくてはなりません。そのため、売買契約が行われても、その場ですぐに商品を引き渡すことができません。そこで、先に契約をしてから、約束した日時・場所に商品を届け、代金を支払うという形をとります。

 

しかしながら、不安要素がいくつかあります。

・契約はしても、きちんと約束した日時・場所に引き渡してくれるのか?

・国同士で法律や習慣が違うので、行き違いが起こらないか?

・商品は引き渡したけれど、きちんと代金を払ってくれるのだろうか?

・商品輸送中に、船や飛行機に思わぬ事故が起きたりしないだろうか?

・国により通貨が異なるので販売した海外通貨での金額が、実際に交換する時に予想していた代金より少なくなってしまうのではないか?

このような問題を解決するために、いろいろな役割担当が対応し、 貿易専門用語や用紙を使用して処理を行います。

 

*貿易に必要な役割担当の登場者

1.輸入業者

・海外から買った商品を売る会社(個人)

・海外から買った原料等を利用して何かを作る製造業者(メーカー)や、買った原料等を別の国内の製造業者などに売る商社

・輸入したものを一般消費者へ販売する小売り・流通業者

2.輸出業者

・国内の作った商品を直接外国に売る製造業者

・国内の製造業者・生産者から買ったものを外国に売る商社等

3.銀行

売手と買手の代金支払いの間に入って、L/C(Letter of Credit/信用状)を発行します。信用状を用いお金を貸してくれたり、立てかえてくれたり、取り立てたりといった働きをします。

4.運輸業者(フォワーダー)

陸送(貨物列車・トラックなど)・海運(貨物船・タンカーなど)・空輸(飛行機)などいろいろな輸送手段で輸出業者から通関業者、輸入業者に配送する。

5.保険業者

輸送している途中で事故や災害にあって商品が届かなかった時(海上保険)や、相手国の政変や取引相手の破産などで代金が支払われないような時(信用保険)の損害を金銭的に解決します。

6.税関

全国各地の港や空港で、申請書類を審査したり、麻薬や拳銃等、法律で輸入してはいけないものがないか検査をしたり、関税(輸出入する時に割り当てられる税金)や消費税等の税金を取ります。

7.通関業者(乙仲)

荷主の代わりに、港や空港で通関や荷物の積み降ろしなどの申請書類を作ったり、手続きをします。

 

いろんな専門用語や書類がありますが、今回は主に使用される書類、用語をご紹介します

役割担当と書類についての図解説明をしています。

*主な貿易用語、書類

①Invoice(インボイス)

商品の情報や取引条件が記載された証明書類です。日本では仕入書に該当します。

②Packing List(パッキングリスト)
輸出貨物の梱包状況の説明書類です。商品の数量、重さ、梱包された重さ、箱のサイズを記載します。

③B/L(Bill of Lading/船荷証券)

荷証券(B/L)は船会社が発行する書類で、「貨物の引換証」です。この船荷証券は、貨物の受取証や運送契約書、有価証券としての機能も持つため、貿易書類の中で最も重要な書類となります。

ちなみに、航空輸送の際にエアウェイビル(Air Waybill, AWB)、航空会社(航空貨物代理店)から発行される航空貨物専用の運送状です。書類には「誰が(どこから)」「誰に(どこに)」「何を」運んでいるのか記載しています。

④輸出許可通知書(輸出申告書)

外国へ貨物を輸出しようとするときは、税関に対して輸出の申告を行い、輸出許可を

を受ける書類です。

⑤輸入許可通知書(輸入申告書)

輸出とは逆に、外国からを輸入しようとするときは、税関に対して輸入の申告を行い、輸入許可を受ける書類です。

⑥決済

  輸入者から輸出者に対して代金を支払う方法です。いくつか方法はありますが、決済方法でよく使われる決済方法をご紹介します。

・L/C(信用状付荷為替手形決済

信用状(L/C)を用いた決済方法です。輸出入者の決済にそれぞれの取引銀行が間に入り、船積書類(INV、P/L、B/Lなど)の受け渡しが銀行経由で行われます。

・TT送金

国内で行われている銀行振込のような感覚でお金を支払い、お金を受け取る送金方法です。TT送金依頼書を作成して銀行から銀行への支払指示を電信(Cable)で送付するため、電信送金と呼ばれます。

輸出であれ、輸入であれ、お客様のご要望に沿うように手配の依頼し、書類などを準備、提出しなければいけません。

 

しかし、トラブルはつきもので特に海上輸送は気候や天気との見えない戦いがあり、船の入港状況など日々変化し進捗状況を日々追いかけています。

 

そう心がけてはいるものの、すべてを網羅するのはなかなか難しいところもあります。

台風で船の入港が遅れ、貨物の到着が遅れていても、自分で船を引っ張りに行くことはできませんし、港の混み具合など現場の状況を自分の目で確認することもできません。

そんな時に、役割担当の登場者がそれぞれの役割スピーディに対応をします。

特に貨物が濡れた、壊れたなど大ピンチの時、5.保険業者は金銭で解決する最終手段となります。でもできるだけ使わないように未然に防ぎたいものです。

 

なので、海外との取引は ハラハラ・ドキドキです。