最近、健康のためによく歩いています。
元々「歴史」が好きだったこともあり、
京都のお寺や神社をめぐり、「御朱印」をいただいています。
そんな中、ひときわ好きなお寺の一つである
石庭で有名な京都・龍安寺のなかに有名な蹲(つくばい)があります。
その蹲の真ん中にロの字に見立てて、
その周りの4文字と共有させながら「吾唯足知」と刻まれています。
読み方は右回りに「われ・ただ・たることを・しる」。
諸説あるそうですが、元は禅の言葉であり、満足を知っているものは、
貧しくとも心が富んでいるという意味らしい。
蹲自体も元は茶室に入る前、身を「つくばい」ながら手を洗う場所で、
どんな権力者であっても身を低くして手を清めなければならない。
物質的な欲望や俗世の富貴とは一線を画すものだそうです。
我々が携わっている「繊維業界」においても、目に見える商品や売り場だけでなく、
作り手の思いや原料へのこだわり、環境への優しさ、
産地の歴史や職人の技などをアピールする動きは益々強くなってきています。
実際に消費者の心をつかめば、
あっという間に何百万円も売るようなクラウドファンディングも珍しくなくなってきています。
現在猛威を振るっているコロナ渦、
さらに厳しい状況となるであろう繊維業界において、
「消費者の行動、服に対する価値観や満足の基準にどう影響を与えていくのか」
これらを見極められる人、企業でないと今後は厳しくなると思われます。
京都の龍安寺、静かで落ち着いたところです。
自分を見つめなおすにも良いお寺だと思いますよ。
皆さんも時間があれば是非!