例えば、オフィス機器。
今は、ネット環境があれば、瞬時に情報や意見をメールで、ほぼ世界中に伝えることが出来ます。
自分が社会人として働き始めた頃は、勿論、FAX もメールも無く
唯一の通信手段は、固定電話とテレックスでした。
そのテレックスも穿孔(せんこう)テープをパンチングし、送信テープを先に作成、
ミスタイプが無ければ、送信テープを機械の送信口に設定、送信ボタンを押し、KDD (国際電報電話局)経由、発信する方法でした。
ミスタイプのある時は、正しい箇所まで送信テープをコピーし、訂正分や数字を挿入、
先に作成した送信テープの間違い箇所のパンチング穴を飛ばし、正しいパンチング穴から続きをコピーして正しい送信テープを作ります。 パンチング穴の位置からアルファベットや数字を読み取る作業になります。
漢字は使用できないので、中国に電報(この頃、中国には未だ電報しかありません。)を打つ時は、英語が使用不可の場合、中文を電碼(でんま)という漢字コードに置き替えます。
この漢字コードは、0001 から始まる 4桁の数字から成ります。
0001 は、漢字の「一」です。
例えば、「样品收到了(サンプルを受け取りました)」と伝えたい時は、
2876 0756 2392 0451 0055と打ちます。
電報なので、中国の客先の最寄りの郵便局から配達となります。
<電碼>
*Wikipediaより
撮影:Septime Auguste Viguer (威基謁)さん
https://ja.wikipedia.org/wiki/電碼
*送信テープは作成せず、タイピングした内容は画面で確認、パソコンのように画面で修正できる。
その後、FAX が登場しますが、通信速度が大変遅く、A4 サイズの書類 1枚を流すのに20分以上かかる、又、相手国の回線状況が悪いと途中で切断されてしまい、何度もトライしなければなりませんでした。
又、事務機は、手動タイプライターで、とても重たく、タイピングするのに力も要るので指が痛くなります。
修正が出来ないので、一字間違えても最初からすべてやり直しとなり、最終の行で間違えてしまうと悲惨な気持ちになります。
後に電動タイプライターの時代となり、コレクション・テープという部品が装着され、文字の修正が可能となり、メモリーに短い文言を保存すれば、同じ文言を入れる箇所はボタン・キーを押せば、自動タイピングされるようにもなりました。
これで、英文のタイピングは大分、楽になりましたが、、、、、、
しかし、文字や文章の挿入が出来ません。
又、和文は、どうするのか?
これで生まれたのが、ワード・プロセッサーです。
英文、和文の文書作成、文字・文章の挿入や削除、保存、別売りリーダー装着により、ちょっとした図の取り込みが可能となり、一挙に書類作成、事務処理が効率よく、しかも綺麗に仕上げることが出来るようになりました。
WINDOWS 3.1 が広く公私共に使用されるまで、長い間、重宝されたことは言うまでもありません。
1995年頃から、世界は、WINDOWS, MAC と称する ”パソコン” の時代へと一気に突入して行きます。
通信もほぼ全ての手段が、”E.メール” にとって代わるようになりました。
大変、画期的でワクワクするような時代の到来でした。
そして、開発はこれにとどまらず、携帯電話 ~ スマートフォン ~ スマート家電へと続いていきます。
どんどん時間短縮、簡素化、便利な世の中になって行きます。
「創意工夫しておこなう」 から、「いかにして便利なツールを使いこなすか」という時代のようでもあります。
でも、自分個人としましては、もう、この辺でいいのでは? これ以上、発展して欲しくないと思ってしまいます。
これらの機器が中心で、その周りに人間がたくさんいて、同じことをしている、、、、、、、、、そんな気持ちになったりすることがあります。
あまり便利すぎても、
夢が飛んでゆくような、、、、、