今年に入ってからスーパーやコンビニに行っても
『ビニール有料ですけど、どうしますか?』このような言葉をよく聞きます。
政府は2020年7月1日からレジ袋有料化を経済産業省と環境省が義務付ける制度の運用指針を決めました。
↓このPOP見かけた方多いのではないでしょうか
プラスチックごみの削減を目指し、消費者にマイバックの持参を促しレジ袋の使用量を減らすことを呼び掛けています。
このニュースや店頭での呼びかけを目にして、皆さん何を思いますか?
私は、ビニール袋も有料になる時代なんだ・・・
っと反応は薄いかもしれませんがそんな風に思ってしまいました。
それからは、大きいエコバックと小さいエコバックを会社のカバンに入れています。
会社帰りに買い物をすることが多いので、必須アイテムになりました。
皆さんは、エコバックもっていますか??
世界ではすでにレジ袋廃止や有料化が行われている国や地域が69か所にも及びます。
出張に行っても、たまに買ってから『この国、レジ袋くれないんだ!やっちゃった!』
と思うことがあります。ポケットに詰め込んでホテルまで帰ったこともあります。
日本も、ついに2020年オリンピックにあわせてレジ袋有料化がスタートしました。
私の部でも長年、百貨店のエコバックを作っています。
今年はレジ袋有料化の法案もあったので、もう一度エコバックの概念を考えてみながら企画し、新しいエコバックの作成に取り掛かりました。
エコバックって、持っているから地球へのエコ?
エコ素材のバックを持ってのエコ?
エコとは何かな・・・・? そう、エコの概念は人それぞれ考え方が違うのです。
経済産業省と環境省のHPもチェックしました。
- 海洋プラスチックごみの問題
- 温暖化に続く、21世紀の新たな環境問題
レジ袋から派生する環境問題について詳しく書いています。何気なく使っているレジ袋で環境汚染に繋がり、生物の命まで脅かすものになっていました。
興味がある方は、見てほしいです。
エコバックの企画は
生地はペットボトルの再生繊維を使った生地で作ることに決定しました。
次にデザイン!
色んな店舗にリサーチに行って、自分でエコバックを買って使ってみたりしました。
行き着いた結果は
◦毎日持つので軽くて・薄いもの
◦丈夫でしっかりして持ちやすい
サンプルは7型作成しました。上がってきたサンプルを同僚に見てもらい参考の意見を頂きました。ペットボトルを6本入れて吊るして壊れないかのテストもしてみました。
実際にバイヤー担当者のご家族に使ってもらって主婦の的確なアドバイスも頂きました。
これは、偶然かもしれませんが企画の最中に新型コロナウイルスの流行もあり、
汚れても洗いやすい構造にしようと思いました。
そんなこんなで7型の中から1型決定しました。
そして、生地の色・プリントも決めてから量産進行することができました。
7月1日から発売することができました。
代々、部の中で引き継がれてきたことで、
今回エコバックの新作の作成に携わることができて感謝します。
このタイミングでエコバックの作成に携わって環境の事を、調べるきっかけになりました。
年間300頭のイルカやウミガメが死に至ってることや
2050年には美しい海に魚よりプラスチックごみの方が多くなってしまうことも。
ビニール袋が原因で、海の動物が死んでしまっていることを。
知らない人も多いのですが、日本ではゴミの最終埋立場があと20年ですべてが満杯になり、ごみを埋め立てられなくなるという問題を抱えています。
日本はその問題を解決するために、海外にプラスチックごみを『リサイクル資源』として輸出しています。ですが、最近になって輸出先の中国・マレーシアが輸入の禁止するようになってきています。
日本はこのままだと、プラスチックごみを処理しきれなくなります。
こんなこともあり、日本は削減しやすいレジ袋の禁止する流れになったのです。
この政策が成功すれば、年間450億枚のレジ袋が削減されます。
レジ袋は3円、5円で買えますが、一人一人が環境問題への意識を高められることが一番のメリットだと思います。
未来に生きる人にどのような景色を見せてあげられるかは、私たちの行いで決まってくるんだと改めて感じることができました。
海洋汚染や土壌汚染の改善を、みんなでもっと考えていきたいですね。