綿について

Tシャツ、パンツ、シャツ、スカート、バッグ、帽子、様々なものに使用されている素材、「綿」について書こうと思う。

「綿」と言っても色んな分類があって、特徴も様々ありその一部を紹介できればと思います。

 

「綿」はアオイ科植物の種子の部分に出来る繊維であって、当然天然繊維であり、植物繊維である。種の部分を守る為に生える、「種子毛」この部分が色んな洋服や、バッグになっている「綿」の部分となる。

 

 

多くは一年草で熱帯から温帯で雨量の少ない地域が栽培に適した気候と言える。世界での生産量の第一位はインドである。生産量は、6,188,000トン。次いで2位が中国。生産量は、6,178,318トン。3位にアメリカで生産量は、3,593,000トンとなる。

 

中国の「新疆綿(しんきょうめん)」や、アメリカの「スーピマ綿」は世界3大綿と言われており、価格も非常に高価なものである。繊維が長く、長繊維であり光沢があるのが特徴。シャツやワンピースなど、薄手の布地によく使用されている。ちなみに世界3大綿のあと一つは、「ギザ綿」エジプトの綿である。エジプトの綿生産量は、世界18位である。世界中で年間26,172,678トンの生産量があり、日本での綿生産は中々見られない。

 

3月から5月にかけて種をまき、おおむね8日~14日で発芽する。花が咲いて、実が熟し、開裂と現象が起きる。そうすると、綿毛のある種子が現れる。これは綿花と呼ばれており、ここから採取した繊維が「綿」である。

 

 

綿糸品は、既に既存の通り、肌さわりや着心地が非常に良く、吸湿性にも8%~12%で比較的優れている。汗を吸う為、作業着としても多く使用されている。最近では、ポリエステルの加工が発達している為、「綿タッチ」や吸水性に優れたポリエステル素材も多く世に出回っているが、個人的には綿のTシャツが総合面では勝るように考えている。

 

この汗を吸う構造であるが、綿繊維を顕微鏡でよく見ると天然の撚りがある事が分かる。この撚りがある事で、肌に当たる部分が少なくすむ。肌に接する部分が少ないと、サラッとした触感となり、肌さわりがよいということになる構造となる。

 

綿には弾力性もあり、引っ張った時の耐久性は、全ての繊維の中でも群を抜いている。乾いた状態の時と濡れた状態の時では、その力違い、濡れている時の方が、乾いている時より10%~20%の強度が増すと言われている。

 

綿の歴史は古い。紀元前3500年前ごろに既に栽培されていたと言われており、中国の唐の時代では観賞植物として栽培されていたこともあるようだ。日本には8世紀末にコンロン人が現在の愛知県に漂流し、綿の種子を持ち込んだようだが、栽培には成功しなかったとされている。16世紀の室町時代の後期にやっと栽培種が伝来し、日本全国で栽培されるようになったと言われている。

 

近年ではオーガニックコットンという「綿」が注目されている。このオーガニックコットンを生産する為には、非常に厳しい基準がある。何かというと、3年間科学肥料や農薬を使用していない農地で、化学肥料や農薬は当然一切使用しない有機栽培の「綿」である。

 

科学的試験ではオーガニックコットンを判別する事は不可能である為、認証機械が「畑」を調べて、オーガニックコットンの認証を与えている。

 

「綿」の栽培に用いられる殺虫剤が世界全体の使用量の20%を占めたこともあり、除草剤などの農薬使用量も非常に多い。この環境負担を減らしていこうという流れが、今日のオーガニックコットンの意義である。

 

 

近年では、アパレル製品の廃棄も多く問題となっている。「綿」であろうが、「ポリエステル」であろうが、地球への負担は大きいと思う。

 

一人ひとりが考えていく時代になって欲しいと思う。