2020.10.07
皆さんは、劇団四季の舞台を観に行かれたことはありますか?
ミュージカルと言えば、「劇団四季」を真っ先に思い浮かべる人も多いはずです。
日本最高峰の劇団集団で、家族愛や友情、恋、成長などとひとつの物語の中にいくつもの要素が散りばめられたストーリーや、舞台セット、衣装、音楽なども楽しみのひとつです。
私は、幼少期から新体操やダンスを習っており、
ミュージカルや舞台に自然と興味を持つようになりました。
初めて劇団四季を観に行ったのは、小学生の頃。
デビューは「マンマ・ミーア!」でした。
当時は幼かったこともあり、詳しいストーリーなどは理解出来ませんでしたが、
その時の感動と興奮は今でも覚えています。
それから、時間を見つけては、東京、仙台と地方にも足を運ぶようになりました。
今回は、その劇団四季の中でも私が大好きな「リトルマーメイド」の衣装に着目して、舞台製作の裏側ついて、少し書こうと思います。
【1】衣装や小道具はすべて手作り
公演で使用する衣装は、約130着。
靴や装飾品なども含めると、全部でなんと500点にも上るそうです。
多くの人が、「海の中にいる」と錯覚してしまう理由は、
人魚のヒレにあると言われています。
水中を漂う様子を表現するために、
薄くて軽い高級なシルクが使用され、水中の立体感を出すために、
グラデーションに染め上げられています。
ヒレの長さはなんと、約1.6メートルもあります!
それを身にまとった状態でアリエルは、高さ9メートルの空中をフライングしながら
歌って踊っているなんて、すごいですよね!!
人魚のヒレはとっても繊細な薄い生地で、
シワになりやすく、公演が1回終わるごとにスチーマーをかけて
シワを伸ばし、美しさをキープさせています。
また、衣装は俳優が着心地よく、
ストレスなく動けるように、一人ひとりの体型や動きに合わせて工夫して作られています。
その為、公演中は毎日メンテナンスが欠かせません!
ひとつの役を複数の俳優たちが演じている為、
個々に合わせてサイズなどの手直しも行われているようです。
【2】海の中の生き物を表現するパペット(人形)や被り物
「リトルマーメイド」では、海の中の生き物がなんと40種類も登場します。
特に、「アンダー・ザ・シー」の場面では、20種もの海の生き物が多彩な動きで
観客を魅了します。
その中で、いくつかピックアップして紹介していきたいと思います。
まず、1つ目はエイです。
海の中で体をひらひらと優雅になびかせながら、泳ぎ回るエイ。
その動きをリアルに表現するために、薄い高級なシルク素材が使われています。
2つ目はエビです。
頭と尾びれがくっつくほど柔らかい動きが出来るように、関節部分にボールが入っています。舞台上でエビは2尾登場し、一緒にハート♡の形を作っているので観に行かれた際は、
注目してみてください。
これらのパペットは、ただ動かせばいい!という訳ではありません。
俳優と一体になり、同じ気持ちになって泳ぐことが大切です。
同じ魚でも、海底を這うように泳ぐ魚、すばやく泳ぐ魚など、
それぞれ違いますよね。
俳優の中には、実際に水族館に足を運び、魚や水の動きを観察し、演技に取り入れている人もいるようです。
お客様が、まるで海の中にいるような感覚になるのは、
このような影の努力があるからなのかもしれません・・・
今回ご紹介したのは、ほんの一部ですが、
舞台の裏側を知るとますます、観るのが楽しみになりますよね!!
現在は、コロナウイルス感染対策のため、一部公演は中止していますが
8/16(日)から9月公演のチケット再販が始まりましたので、是非観に行ってみてはいかがでしょうか。
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