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麻について

2020.12.11

バッグ、シャツ、クッションのカバー等、幅広く使用されている素材。今回は、「麻」素材について書こうと思う。

 

「綿」もそうであるが、「麻」も代表的な天然繊維であり、植物繊維である。実際に「麻」の種類は多数あるが、衣料品に使われている「麻」は【亜麻(アマ)】と【苧麻(ちょま)】の2種類となる。

 

【亜麻】はアマ科の一年草で、【苧麻】はイラクサ科の多年草。

 

ちなみに一年草とは、春にまいた種が発芽し、一年以内に花が咲いて、秋・冬に枯れる植物のことを指す。反対に多年草とは、一度植えると毎年花が咲く植物のことを指す。

 

【亜麻】は繊維のことをフラックス、糸や製品のことは、「リネン」と呼ばれる。

【苧麻】は、「ラミー」と呼ばれている。

 

 

麻の繊維は、「綿」と同じでセルロースとなり、繊維の中心に細い穴が開いた形状をしている。この中空部分が水分をよく吸収して、通気口のような働きをしており、乾きやすいという特性を持つようになる。

「麻」は天然繊維の中では、吸汗速乾素材で暑い気候の地域でよく使用されている。さらりとした着心地が特徴であるが、個人的にはシャリシャリした感じがある為、「綿」の方が着やすいと感じでいる。

張り、コシがあり、風合いは前述したようにシャリシャリしており、硬めである。「綿」も引っ張り強度は優れているのであるが、「麻」は「綿」の1.6倍の引っ張り強度がある。

更には、乾いている時よりは、濡れているときの方が強度は増す。

「綿」とは違い、伸縮性には乏しい。シワになりやすく、強く洗濯が傷み、毛羽立ちやすいという欠点がある。

 

【亜麻】の生産国ランキングは、一位のフランスからベルギー、ベラルーシ、ロシア、中国、イギリス、オランダにエジプト、チリ、アルゼンチンと続く。

【苧麻】に関しては、中国、東南アジア、ブラジルなどが多くを占める。日本では亜麻、苧麻ともに、ほとんど海外から頼っている状態である。

 

「麻」は天然繊維である為、紡績をされて糸になる。繊維の特性上、独特の紡績法で糸になり、均整のとれた太さの糸は非常に作りにくい。

毛羽は綿糸より多く、ハンカチや高級婦人服に用いられる細番手の糸は、非常に高価である。

前述した通り、非常にシワになりやすい繊維の為、「綿」と混紡される事が多い。

 

 

衣料品としては、【亜麻】、【苧麻】が主であるが、その他にも麻袋などに使用される麻繊維もある。

 

クワ科の一年草である大麻(ヘンプ)は、古くから日本で栽培をされており、江戸時代には多くの衣料品に使用されていた。

しかし、現在では、その他の繊維に押されてしまい、現在ではロープや麻ひもに使われる程度になっている。

 

その他、マニラ麻、サイザイル麻、ジュートなども麻袋などの資材用繊維として使われている。

 

「麻」は、人類が最も古くから使用した繊維であると言われている。

エジプトのミイラを包んだ布は亜麻織物といわれている。

日本でも古くから【苧麻】や【大麻】を繊維として使用しており、もともと日本で「麻」と呼ばれていたのは【大麻】のことであった。

日本に【亜麻】が入ってきたのは、明治7年でロシアから輸入し、北海道で栽培したのが最初と言われている。

 

 

近年では、この独特のシャリ感が受けており、また大手量販アパレルの後押しも含め、夏場では人気の高い素材となっている。

個人的には、洗濯が面倒であるし、シワになりやすい、シャリシャリしている・・・のが気になり、「綿」素材のシャツが好きである。

ただ、見た目は涼しげで、清潔感があるのはよくわかる。

個人的な感想だけでは参考にならないと思う。

一度も袖を通した事が無い方がいれば、まずは安価な1枚を手始めに買って見てはいかがですか?

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