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綿にはこんな種類があった!特徴やメリット・デメリットも紹介します!

2021.07.13

日常生活を過ごす中で、いろいろな素材を耳にすると思います。
ナイロン、ポリエステル、シルク、ウール…
その中でも、よく耳にするのは「綿」ではないでしょうか。

「綿」といえば、身体に優しいイメージがありますね。
しかし、それ以外にどんな特徴があるかご存じでしょうか。

綿の特徴として知られている「身体に優しい素材」以外にも、いろいろな特徴がありますので、綿の種類と併せて、ご紹介していきましょう。

 

「綿」は、天然繊維と言われる繊維で、ウールや絹と同じ、生き物から採れる繊維です。
では、「綿」は何から採れるかご存じでしょうか。

 

 

綿(ワタ)とは、アオイ科ワタ属の多年草のことで、その「ワタ」の種子から採れる繊維のことを指します。

「ワタ」はクリーム色の花を咲かせた後、実をつくり、その実が成熟すると、白い綿(ワタ)があらわれます。

この白い綿(ワタ)が「コットンボール」のことで、皆さんがよく思い浮かべるものです。

その白い綿(ワタ)を、何工程も経て細くし紡いだものが綿(めん)と呼ばれます。

そのため、
植物の状態が、綿「ワタ」、その綿「ワタ」を紡いだものを綿「めん」、
と呼び、区別しています。

 

綿は、本当に様々なものに使われています。
吸水性が高いという特徴があることから、汗や水分を吸うために、主にTシャツや肌着、タオル、バスローブなどで使われています。
その他、身近なところで綿棒やコットンガーゼなど、医療品の分野でも使用されています。

 

綿は、一般的に毛足(繊維)の長さで3種類に分類されます。

短い毛足(繊維)の綿を「短繊維」
長い毛足(繊維)の綿を「長繊維」
短繊維と長繊維にも属さない毛足(繊維)の長さの綿を「中繊維」

この3種類の中でも、毛足(繊維)が長ければ長いほど、高品質で高価とされています。

 

短繊維と呼ばれる綿の毛足(繊維)長さは、だいたい10㎜~20㎜前後とされていますが、明確な長さが決められているわけではありません。

短繊維の綿は比較的、安価で手に入れることが可能ですが、紡績して糸にすることは少なく、クッションやふとん綿などに使用されます。

 

中繊維と呼ばれる綿の毛足(繊維)の長さは、だいたい、21㎜~28㎜前後とされていますが、こちらも明確な長さが決められているわけではありません。

中繊維の綿は、短繊維よりも長いため、紡績を行い糸にすることができます。
市場に流通している綿の衣料などは、主に中繊維の綿が使用されています。

 

長繊維と呼ばれる綿の毛足(繊維)の長さは、だいたい、30㎜以上のもののことを指すことがほとんどです。
長繊維の綿は、短繊維や中繊維と比べて、肌触りもよく高品質のため、高価です。

また長繊維の中でも、より長いものは超長繊維綿と呼ばれ、綿の中では最高ランクに位置付けられています。
その中でも特に「世界3大コットン」が有名です。

実は、超長繊維綿は綿繊維の中でも最高ランクに位置付けられていますが、最近は、市場にもよく流通しています。

 

最高ランクの超長繊維綿の中でも、特に有名な「世界3大コットン」。
その3大コットンとは…

・ピマコットン
・ギザコットン
・新彊綿(しんきょうめん)

綿市場の中でも数%程度しか栽培されていない、希少性が高いものです。

 

「ピマコットン」は、アメリカで栽培される最高品質の綿の一種です。

その中でも、アメリカのスーピマ協会と呼ばれる認証機関の基準を合格したものは、「スーピマコットン(Superior Pima Cotton)」と呼ばれています。
名前の通り、ピマコットンよりも優れているとされています。

最近では、この「スーピマコットン」を使用した衣料を、ファストファッションブランドが展開しているのをよく目にするようになりました。

 

「ギザコットン」は、エジプトのナイル川流域の
一部でしか収穫することができない、貴重で高品質な綿の一種です。
その中でも「ギザ45」と呼ばれる綿が、最高品質と称されています。

 

「新彊綿(しんきょうめん)」は、中国の新疆ウイグル自治区で栽培される高品質な綿の一種です。
「新疆綿」を使用した商品は、現在なかなか市場に出回っていない代物です。

ただ、最近「新疆綿」を使用した衣料を取り扱っているブランドもありますので、もしお店などで見つけましたら、是非手に取ってみてください。

 

近年、オーガニックの野菜やオイルなど、よく耳にするようになりました。
オーガニックといえば、農薬や化学物質を使用しないものに名付けられている印象です。
オーガニックコットンも同じ意味合いを持っています。

オーガニックコットンとは、認証機関によって、「3年以上農薬や化学肥料を使用していない」と認められた農地で、栽培された綿花のことです。
また、農薬や化学肥料の使用基準以外にも、実は、労働環境の基準もクリアする必要があります。

オーガニックコットンは、オーガニックな野菜など同様、農薬や化学肥料を使用していないので、水質汚染や身体への悪影響も少なく、地球や身体にも優しい素材と言われています。

オーガニックコットンについては、過去の記事でもご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

Check‼

ファッション業界のサスティナブル

 

ピマコットン、ギザコットン、新疆綿、オーガニックコットンなど様々な種類の綿を紹介しました。

ピマコットン、ギザコットン、新疆綿は、高品質で肌触りがよい、オーガニックコットンは、環境に優しいという特徴があることがわかりましたね。

その他にも知っておきたい特徴や、一般的な綿を選ぶ際のメリットやデメリットについて、ご紹介していきましょう。

①丈夫で長持ち
綿繊維は、他の繊維と比べて水に濡れるとより強度が増します。
そのため、洗濯しても傷みにくく長持ちしやすいです。
また、熱にも強いため、アイロン掛けをしても大丈夫です。

②吸水性に優れている
綿には、水分をよく吸収する性質があるため、汗や水分をよく吸い取ってくれます。
綿の繊維の断面図を見たとき、中心部が空洞になっており、その空洞が水分をよく吸収してくれる構造になっています。
そのため、汗や水分を吸収する用途のタオルやバスローブに使用されることが多いです。

③肌触りがいい
綿繊維の先端は、丸みを帯びた形状になっているため肌触りがとてもいいです。
また、綿繊維は天然撚りと言われるよじれがあります。
そのよじれがあるため、適度な弾力性を生み、肌触りをよくしています。

 

①合成繊維にくらべて高い
綿繊維は、世界3大コットンなど超長繊維綿の高価なものから、短繊維綿の安価なものまで価格は幅広いですが、全て人工的に生産することができません。
そのため、野菜のように天候や環境の影響を受けやすく、不作で生産量が減ってしまった場合は、価格が高騰してしまいます。

それに比べて、人工的に生産が可能な合繊繊維のナイロンやポリエステルは、生産量は安定して供給できるため、価格も安く安定しています。

②シワになりやすい
綿繊維は、中心が空洞になっていて吸水性が高いですが、その反面、綿繊維が水分を吸水して膨らんでしまい、乾燥する際に収縮してシワになってしまいます。

ただ熱に強いため、シワになった後のアイロン掛けをすれば、ある程度の復元は可能です。

③汗が乾きにくい
シワになりやすいときと同様に、水分を吸水しやすい反面、吸った水分をすぐに蒸発できず、乾きにくいという性質も持っています。

そのため、汗を吸った衣類に体温が吸収され、汗冷えしてしまいます。
綿の衣類を着用する際は着替えなど持参しておくとよいです。

 

今回は「綿」の素材から種類、特徴についてご説明しました。

皆さんが着用している綿も、実は世界3大コットンと言われる、高品質でとても高価な綿かもしれません。
一度、何の綿を使用しているか調べてみてください。

また、世界3大コットン以上に高品質で高価な「シーアイランドコットン」と、呼ばれるコットンもあります。

シーアイランドコットンのタオルには、こんな金色に札までついて、高級感が漂っていました。

今回上げた綿は、ごく一部の有名なものにすぎません。
その他にもたくさん種類がありますので、他にも調べてみると、とても面白い発見があると思いますよ!

 

 

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