2021.03.30
社会人になり、営業として働くようになり、普段の生活では味わうことのなかったことの一つとして挙げられるのが、「こんなに板挟みに合ったことはない」ということだ。
どのような板挟みかと言うと・・・
大勢の友達とごはんに行く幹事を引き受けたとして、
幹事「何食べようか。」
A子「パスタが食べたい。イタリアン。」
B男「いや、和食でしょ。」
C子「カレーの気分だわ~。」
幹事「じゃぁ、何でも食べれるバイキングにする?」
A子「バイキングってちょっと味落ちない?」
幹事「じゃぁ、ちょっと高めのバイキングにする?けっこう美味しいとこあるよ。」
D男「あんまりお金かかるの嫌だな。」
E子「バイキングって、ついつい食べ過ぎて太っちゃうのよね。」
C子「カレーが食べれるなら何でもいいわ~。」
幹事「・・・・んんん、どうしたらいいんだ・・!!(心の声)」
というような、内容は全く違うが、このような意見がまとまらない状況がたまに・・いや、多々ある。
得意先から受注をもらい、製品を作り、納品するまでに関わる仕事をしているが、納品するまでに、本当に多くの人が携わっている。
得意先、材料メーカー、製品を作る縫製工場・・・社内でも、デザイナー、パタンナー、事務、営業と色んな職種の人が関わっている。
得意先は「品質」を求めるが、「品質」を上げることだけに注力すると、工場の「生産性」が下がる。工場としては、利益をあげたいので「生産性」をあげたい。
また、「品質」を上げるため、より品質の安定した材料を使用すると、「コスト」が上がる。ただ、得意先もなるべく「コスト」は押さえたいので、そんな簡単には「コスト」アップできない。
そういった「品質」「生産性」「コスト」という相反する状況の中、何とか解決策や妥協点を見つけて、製品を納めなければならない。
立場が違えば、意見が違うのは当然のことだが、またそこに、会社の社風だったり、個人の性格まで反映されるので、まぁ、もう、意見がまとまらない・・!
という事態になるのである。
その立場が違う人たち全てに関わっているので、みんなの意見を聞き、落としどころを考え、みんなを巻き込んで、解決へと導いていかなければならない。
どちらからの立場に偏っては、もう片方の不満が爆発・・!なんてことにでもなったら、商売自体がなくなってしまうので、上手いことバランスを取って解決させなければいけない。
冒頭に戻るが、そんな調子で、
「じゃあ、バイキングやめて、皆で家に来る?
みんなが食べたいごはん持ち寄って、どう?」
みたいな感じで、皆が納得する、いや、できないかもしれないが、少しでも皆が納得する解決策はないか・・・と、自問自答しながら働く日々である。
鏡に映る自分の顔
~気分はスタンド・バイ・ミー?~