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日本の色~寒色編~

2021.01.07

季節が夏から秋に変わり、気候が少しずつ寒くなる季節になってきました。

収穫をお祝いする祭りも各地で開催されるころになれば、色とりどりの着物を見かけることがあるでしょう。そこでふと思ったのは日本古来の名称で呼ばれる色が、いくつもあることを思い出しました。

そこで今回は寒色編と題し一部を紹介いたします。

 

まず寒色とは青や青緑などの寒さや冷たさを感じる色のことを指します。

また寒色には鎮静効果があることが言われてきました。

横道にはそれますが、暖かく感じられる色を【暖色】、寒暖の感じがない色(緑や紫など)を【中性色】、色味を持たない色(白や黒など)を【無彩色】といいます。

それで日本が独自につけている寒色の名称をご紹介いたします。

 

中縹(ナカハナダ)

 

古くからの藍染めの色名で少し暗い青のこと。

濃い順に深縹、中縹、次縹、浅縹といわれることが多かった。

近年では、紺、藍、縹、浅葱と呼ばれることが多くなりました。

 

呉須色(ゴスイロ)

 

深く渋い青色のこと。

呉須とは陶磁器の染付に使われる顔料または『呉須焼き』という焼き物が由来となっています。

 

錆御納戸(サビオナンド)

 

江戸時代に流行った色の一種でくすんだ深い緑がかった青。

御納戸色という色の派生で色がより彩度の低い灰色がかった色であることを表しています。

『錆』がつく色は元の色より渋みが増したことで当時の人々に粋な色として好まれていたそうです。

 

孔雀青(クジャクアオ)

 

明治の頃に西洋から伝わったピーコックブルーを和訳したもので孔雀の青い羽の色のような冴えた青のことを指します。

 

天色(アマイロ)

 

晴天の澄んだ空のような鮮やかな青色。別名真空色(マソライロ)。

天色には読み方によって色や意味が違い、『あめいろ』と読む場合は一緒の色を指しますが、『そらいろ』と読む場合は空色(ソライロ)と同じ天色より薄い青色のことを指します。

また『てんしょく』とも呼ばれますが、こちらは天候や空模様を指すことが多いです。

 

紅掛花色(ベニカケハナイロ)

 

あでやかな明るい青紫色のこと。花色(強い青色)に下染に紅を染めて重ねた色です。

 

白群(ビャクグン)

 

この色はアズライトという青色の顔料に使われる石を細かく粉末状に砕いてできる柔らかい白みを帯びた青色のことを指します。また粒子の状態や色の濃淡により『群青』『紺青』などと呼び名が変わります。

 

御召茶(オメシチャ)

 

江戸幕府将軍が愛用していた高級縮緬(ちりめん)を御召と呼んだことからこの名がついたそうです。色はくすんだ緑みのある青色。

 

千草色(チグサイロ)

 

わずかに緑みを帯びた青色のこと。

『千草』とは鴨頭草(ツキクサ)がなまって変化した露草のこと。藍染による浅葱色と花色の間の色調で、多くの重ね染めの下地として用いられていました。

 

熨斗目色(ノシメイロ)

 

織物の小袖の一つの熨斗目(七五三で男子がきる着物)に用いられたやや灰色みの濃い鈍い青のこと。また江戸時代には士分(苗字を名乗り帯刀を許された武士)の物が礼服として縞や格子を織り出したものを熨斗目模様と呼ばれていました。

勝色(カツイロ)

 

紺よりもさらに濃い黒に見えるほどの暗い藍色。

別の読み方は『かちいろ』『かちんいろ』。

武士たちが濃い藍染の質実剛健さを好み、なおかつ勝の字があてられたため縁起のいい色としたのが由来とのこと。

 

いかがでしたでしょうか?

この色は中間色だろうと思われるものもあれば、無彩色に思われるような色もあったとは思います。私も一部は聞いたことはありましたが、これだけたくさんの色に名前があったことは知りませんでした。

今回ご紹介したのはほんの一部なので、もし時間がありましたら他はどんな色があるのかを調べてみるのも面白いかもしれません。

 

次回は暖色をご紹介できたらと思います。

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