last updated: 2025.01.27
目 次
2025年、新しい年がスタートして一か月ほど経ちました。
あなたの新年の目標は何ですか?
まだ目標が決まっていない…という方に提案したいのが、
環境にやさしいファッションを取り入れサステナブルなライフスタイルを目指すこと。
近年SDGsへの取り組みが進んできていますが、個人でも環境に配慮する心がけをしていきたいものですね。
そこで、ぜひファッションに取り入れてほしいのがエコフレンドリーな繊維素材です。
環境にやさしい素材には、どのようなものがあるのか繊維の種類と特徴などをご紹介します。
環境にやさしい繊維素材とは、環境負荷を抑えた方法で生産される繊維や、再利用可能なリサイクル素材などのことを指します。
これらの素材を使用することで、資源の無駄づかいを減らしたり、
環境保全に貢献することができるため、近年のファッション業界ではさまざまな取り組みが行われています。
環境にやさしい繊維素材の特徴として、主に次の3つが挙げられます。
①生分解性:微生物の働きによって分解され、自然に還る素材で、廃棄後も環境を汚染しない
②再利用性:リサイクル可能な素材を使い、資源を節約する
③低環境負荷:生産過程での水やエネルギーの消費を最小限にする
「環境にやさしい」「人・動物にやさしい」を前提に、経済的にもこの問題を解決していくという意味で、「エコフレンドリー(Eco-friendly)」という言葉が使われます。
ここからエコフレンドリーな繊維素材にはどのようなものがあるのか、いくつかご紹介しましょう。
リサイクル素材は、使用済みの繊維やプラスチックなどを再利用して作られた繊維のことです。
リサイクルポリエステルやリサイクルナイロンなどが含まれます。
リサイクルポリエステルは、rPETとも表記される、ペットボトルや使用済みポリエステル製品から作られた再生素材。従来のポリエステルに比べ、製造時のエネルギー消費量を削減できることで注目されている素材の一つです。
軽く、耐久性に優れており、スポーツウェアやアウトドアウェアなどに使用されています。
一方のリサイクルナイロンは、漁網や廃棄されたナイロン製品を再利用して作られる素材。伸縮性があるため水着やタイツなど、体にフィットするものに多く使われています。
オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使わずに栽培された綿花から作られた繊維。通常のコットンと比べ、環境への負荷が低いのが特徴です。
商品タグでも「オーガニックコットン使用」とアピールするアイテムを、よく目にするようになりましたね。
オーガニックコットンは、シャツ、タオル、寝具など幅広い製品に使われています。
オーガニックコットンの特徴は、次の通りです。
・農薬を使用しないため、土壌や水質への負担が少ない
・肌に優しく、アレルギーのある方でも安心
・生産者の健康や労働環境の改善につながる
関連記事:ファッション業界のサスティナブル
キュプラは、綿花を採取した後の産毛部分から作られる繊維です。本来は捨てられてしまう部分を有効活用したもので、近年加工技術が上がりファッションアイテムに取り入れられるようになりました。
キュプラは衣類の裏地やインナー、スポーツウェアなどに使われます。
キュプラの特徴は次の通りです。
・光沢があり、やわらかく滑らかな肌触り
・静電気を発生しにくい
・吸湿性・放湿性に優れている
テンセルは、ユーカリや竹などの木材パルプから作られる再生セルロース繊維。製造時に使用される化学物質は回収・再利用されるため、環境への影響が少ないのが特徴です。
こちらも商品タグで近年よく見かけるようになってきましたね。「テンセル(再生セルロース)」という表示になっていることもあります。主にドレスやブラウス、下着などに使用されています。
テンセルの特徴は、次の通りです。
・シルクのような滑らかな手触り
・吸湿性と通気性に優れ、夏でも快適
・生分解性が高く、廃棄後も環境を汚染しない
ヘンプは成長が早く、農薬や化学肥料をほとんど必要としない植物から作られる繊維です。丈夫な素材のため、カジュアルウェアやエコバッグ、インテリアアイテムに使われています。
ヘンプの特徴は、次の通りです。
・丈夫で長持ちする
・吸湿性と通気性が高く、夏におすすめ
・栽培中に大量の二酸化炭素を吸収し、地球温暖化防止に貢献
動物愛護の観点から、ウールにもサステナブルな取り組みがされるようになりました。
ウールは羊からとれる毛のこと。サステナブルウールは、羊の放牧方法や飼育環境に配慮して生産したウールのことです。
サステナブルウールの特徴は、次の通りです。
・耐久性にすぐれており長期的に使用可能
・100%天然繊維のため生分解性が高く、廃棄後に土に還すことができる
・マイクロプラスチック汚染がない
ここまでエコフレンドリーな繊維素材をご紹介してきましたが、実際に自分のワードロープに迎える場合には、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?ポイントをいくつかご紹介します。
素材が本当にエコフレンドリーであるかを確認するには、認証マークやラベルをチェックしましょう。
たとえば、オーガニックコットンの商品には「GOTS認証」マークが付いていたり、他の商品にも最近は「ECO FRIENDLY」のピクトグラムが付いているものなどが見かけられるようになってきました。
SDGsの流れから、エコ素材を謳っているブランド増えてきましたね。でも、実際には環境負荷の高い方法で製造している企業もまだまだあるようです。
企業のホームページやブランド公式サイトなどをチェックし、サステナブルな取り組みやその透明性を確認してみましょう。
関連記事:アパレル業界におけるサステナビリティとGSIクレオスの取り組み
どれだけ環境に配慮された素材でも、すぐに使い捨てられるようでは本末転倒!
耐久性があり、品質にも優れた長く愛用できるアイテムを選びましょう。
環境にやさしい繊維素材をファッションに取り入れることは、自分自身だけでなく、地球にとっても素晴らしい選択ですね。
この機会にリサイクル素材やオーガニックコットン、テンセルなど、さまざまなエコフレンドリー素材を少しずつファッションに取り入れて、持続可能なライフスタイルを始めてみませんか?
一人ひとりの小さな一歩が、大きな変化をもたらすことにつながるかもしれません。
mitekuyoneでは、定期的に最新情報やイベント情報、特別なご案内をお届けするメールマガジンを発行しております。 配信を希望される場合は、下記フォームよりお申込ください。
皆様のご登録、お待ちしております!
寒い季節も衣類で快適に!冬に向けた繊維の選び方
Copyright © 2025 GSI Creos Corporation All Rights Reserved.