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撥水加工の商品について

2021.02.04

レインコートやアウトドアウェアを中心に施される撥水加工。

水を弾いてくれるため、雨の日には大活躍しますよね。

 

水をかけると生地の上で水滴となってコロコロと玉状に落ちていく様子・・・

とても不思議です。

そこで今回は、「撥水加工」についてのメカニズム、混同しがちな「防水加工」との違い、

お手入れ方法について詳しくご紹介いたします。

 

撥水加工とは

生地の表面で水を弾く加工。

繊維の表面に樹脂などの撥水剤を施し、

水の分子より小さい突起(撥水基)が数多く直立した膜を作ります。そのため水は撥水基の先端に弾かれて表面張力を起こし水は布に浸透することなく、玉状になって転がります。布目の隙間は塞がれないので、空気や蒸気は通します。

通気性が保たれるので、蒸れにくいというメリットがあるためレインコートやアウトドア衣類に最適な加工です。

しかしこの撥水基は汚れや摩擦で倒れてしまうため、徐々にその効果が薄れてしまいます。

撥水基を復活させるには適度な方法で洗濯・乾燥して撥水基を再び直立させる必要があります。

 

 

■撥水基の仕組み

 

 

撥水基の先端部分で弾かれた水は、表面張力を起こし玉状になって転がり落ちます。

■混合しやすい防水加工とは・・・?

防水加工とは、塩化ビニルや合成ゴムなど、生地自体を水を通さない素材で作ったり、

生地の隙間にゴムや合成樹脂を塗り込んで、水を完全にシャットアウトする加工。

素材自体が加工されているものなので、撥水加工とは違い使っていくうちに防水効果が落ちてくるということはありません。

水の浸透をほぼ完全に防ぎ、強い雨でも水を通しませんが、撥水加工とは違って布目の隙間がないため、空気や水蒸気も通さないので、通気性が悪く蒸れやすいというデメリットがあります。

衣類には不向きでテントや傘によく使われます。

 

■防水加工の仕組み

 

 

水や空気、水蒸気を一切通さない、ビニール・コーティングなどの膜。

 

■撥水加工アイテムの日々のお手入れ方法

 

 

①定期的に撥水スプレーでコーティングをしましょう

撥水効果を持続させる最も簡単な方法は、

市販の撥水スプレーで定期的にコーティングを行うことです。

 

②クリーニング店の撥水加工サービスを利用しましょう

クリーニング店で使用する撥水剤のフッ素分子も細かい上に、生地を乾燥機で熱しながら加工を行うため全体に満遍なく馴染みます。

③アイロン掛けしてみましょう

撥水性の低下した生地はアイロン掛けによって回復することもあります。

熱を加えると、撥水基が再び起き上がり撥水効果が回復すると言われています。

アイロン掛けの際には、スチーム無しで温度は80〜120度に低温設定し当て布を使用して行いましょう。

洗濯方法は・・・?

撥水加工のアイテムは適度な洗濯も必要です。

洗濯をしないでいることで衣類の表面に汚れが定着し、

汚れが水を留めやすくすることで結果的に撥水性が悪くなることになってしまいます。

なので正しい洗濯方法で洗濯を行いましょう。

 

 

<洗濯のポイント①>

汚れやすい袖、襟、首元を重点的に優しく押し洗いしましょう。

洗濯機で洗う場合にはデリケート素材用の優しく洗えるコースを選んでください。

 

<ポイント②>

普通の衣類よりも“すすぎ”をしっかりしましょう。

洗濯成分が表面に残っていると撥水加工に思わぬ障害が出て、効果を十分に発揮しなくなる可能性があるからです。

 

<ポイント③>

しっかりとすすいだ後は、脱水はせずに水気を切って陰干しましょう。

強く絞ることはNGです。

 

 

時間の経過で撥水機能が劣化することは避けられませんが

少しでも長く撥水加工の状態を保ち、長く愛用できるよう

お持ちのアイテムをメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。

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