お気に入りのセーターを久しぶりにタンスやクローゼットから出し、
いざ着用しようとしたら穴があいていた！！！！

こんな経験はありませんか？

穴があいたままのセーターを着るのは恥ずかしいけれど、
捨てるのももったいない…と思う方も多いでしょう。

そんなときは、自分で補修してみましょう！
裁縫道具が家にあれば、自分で穴をふさぐことができる場合があります。

今回はセーターの穴を補修する方法や注意点などをご紹介します。

 

穴があいたセーターを発見したら…補修前の注意点

セーターに穴があいてしまう原因は、虫食いによるもの、
電動毛玉とり機などで誤って編地を傷めてしまったものなどが考えられます。

特に虫食いは化学繊維が使われていないウール100％などの
高級ニットで発生することが多いため、穴があいたときのショックは大きいですよね。

関連記事：虫に食われやすい繊維ってどんなものがあるの？

 

速やかに対処しよう

穴があいたセーターを発見したら、なるべく速やかに穴を補修しましょう。

そのままタンスに放置しておくと、さらに虫食いが進むこともあります。

自分で補修するか、専門店に持っていき、早期に修復してもらいましょう！

 

衝撃を加えず現状キープしよう

穴の様子を観察するために生地をビョーンと伸ばしてみたくなる
気持ちもわかりますが、できるだけそのままの状態をキープしましょう。

ほつれた毛糸を引っ張ったり、切ったりするのもNGです。
伸ばしたり衝撃を加えたりすることで、
穴がさらに大きくなってしまうことも考えられます。

また、穴があいた状態での洗濯も控えた方が良いでしょう。
洗濯することで穴が大きくなってしまう恐れがあります。

 

自分で補修できないものもある

また次のような場合には、自分で補修するよりも
専門店にお願いすることをオススメします。

• 網目が複雑なもの（ケーブル柄・表裏が同じ網目）
• 網目が小さく詰まっているもの
• 毛足が長い繊維のもの（アンゴラやモヘアなど）
• 穴が大きくなってしまったもの

 

自分でできるセーターの穴あき補修法

ここからは自分でセーターの穴あきを補修する方法として、
ニードルパンチを使う方法と針と糸を使う方法の2パターンを紹介します。

 

どちらも補修できるのは、比較的小さな穴です。

大きい穴は補修が難しく、また補修した跡も目立ちやすいため、専門店にお任せしましょう。

 

ニードルパンチで補修する方法

ニードルパンチを使う方法は難易度が低いため、裁縫初心者の方にもおすすめです！

道具は100円ショップでも簡単に手に入りますよ。

 

〈準備するもの〉

・補修するセーター

・ニードルパンチ

・原毛（セーターの色に近いもの）

・段ボールなどの厚紙

 

〈手順〉

1. 補修したい穴の後ろに段ボールなどの厚紙を敷く

2. 穴の上に原毛をのせる

3. ニードルパンチでチクチク刺して穴を埋めていく

 

原毛の色はセーターの色に合わせて選ぶことが大切です。

適切な色が見つからなかった場合は、2色をミックスして近い色になるように工夫してみましょう。原毛の量も穴の大きさに合わせて調節してくださいね。

注意したいのは、パンチをしていく過程で、穴があいていない部分の編地にも
ダメージを与えてしまうこと。「やりすぎて反対に穴が大きくなってしまった・・・」
なんてことにならないよう、状態を確認しながら慎重に行いましょう。

 

針と糸で補修する方法

次にご紹介するのは、針と糸を使って補修する方法です。

穴の周囲の網目を糸ですくうことで穴を塞ぐことが出来ます。

 

〈準備するもの〉

・補修するセーター

・針

・刺繍糸（セーターの色に近いもの）

 

〈手順〉

1. 刺繍糸は玉留めしないで糸を残したまま使う

2. 補修したいセーターの裏側から針を入れる

3. 穴周辺の外れた糸の目をすくいながら、穴の周りを一周縫う

4. 最初に残した糸と縫い終わりの糸を引っ張って穴をふさぎ玉結びする

 

外れた糸の目を完全にすくいながら縫っていくことが大切です。穴の側面は波縫いでOK！
小さい穴ならパッと見た感じは補修したことが分からないくらいになります。

でも穴の大きさやセーターの編地によっては、最後に糸を引っ張ったときに
生地にシワが寄って引きつってしまったり、イマイチの仕上がりになることも…。

補修する際は、「仕上がったあとにどんな感じになるかな？」ということをイメージして、
もし上手くできそうにない場合は専門店にお任せする判断も大切ですよ。

 

まとめ

今回はセーターの穴を自分で補修する方法をご紹介しました。

できるものは自分で手直しして、長く大切に着用したいですね。
一つのものを大切に使うことは、SDGsへの取り組みにもつながります。

セーターに穴をあけないためにできることもあります。
以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね！

 

関連記事：衣類の防虫対策には「しまい洗い」がおすすめ！そのポイントは？

関連記事：毛玉を取って、衣類を生き返らせよう！