last updated: 2024.08.20
目 次
まもなく出産!・・・というママのなかには「赤ちゃんともうすぐ会える!」というワクワクした気持ちを持つ方もいれば、「出産するときってどのくらい痛いの?」という恐怖でいっぱいの方もいるかもしれませんね。
ところで赤ちゃんを迎える準備は万全でしょうか?
今回は、赤ちゃんを迎える前に済ませておきたい「ベビー服の水通し」について取り上げます。
水通しが必要な理由や、水通しの具体的な方法、水通しを行うべき期間などについて解説します。
生まれたばかりの赤ちゃんは肌がとてもデリケート。
「かわいい!!」と思って購入したベビー服を、袋から取り出してすぐに着せることはできれば避けたいものです。
ベビー服は「水通し」という作業を行ってから、赤ちゃんに着せるのが一般的。
なぜ水通しが必要なのか、その理由を解説します。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートなので、大人は感じないようなちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうことがあります。
その刺激の原因は「ホルムアルデヒド」です。
ホルムアルデヒドは、衣類が縮むのを防いだりシワを予防したりするために使用されている化学物質の一種ですが、生き物の粘膜を刺激する毒性のある物質なのです。ホルムアルデヒドが赤ちゃんの皮膚に付着すると、アレルギー反応を起こして痒みや赤みなどの皮膚トラブルにつながる恐れもあります。
実は、生後24カ月以内を対象としたベビー服は、ホルムアルデヒドの基準が設けられています。ベビー服のパッケージに「この商品はホルムアルデヒドを使用していません」と記載されているものもありますね。
袋に入ったまま並べられている場合は問題ありませんが、店頭で基準外の別のお洋服と一緒に並べられていたり、何らかの理由でホルムアルデヒドが移ってしまうこともあるため、水通しをしたほうが安心です。
ベビー服の水通しには、吸水性や吸湿性をアップさせる目的もあります。
生地に付着している糊を除去することで、吸水・吸湿性が高まり、赤ちゃんの汗をしっかり吸い取ることができるようになります。
赤ちゃんは自分で衣類の調節ができませんし、体温調整機能が未熟なため、暑いときは熱を汗に変えることしかできません。「赤ちゃんは汗っかき」とよく耳にしますが、それは汗腺の数が生まれたときから大人と同じ数あるためです。お洋服がしっかり吸水してくれれば、赤ちゃんも蒸れることなく快適に過ごせますね。
また糊を除去することで生地が柔らかくなり、お洋服の着心地もよくなります。
ベビー服にも染料が使われています。
色の濃いお洋服を真っ白のお洋服と一緒に洗ってしまい、色が移ってガッカリ・・・
という経験はありませんか?
一度水通ししておくことで、ある程度の色落ちや色移りを防ぐことができます。
また、肌の弱い赤ちゃんは染料に反応してしまうこともありますので、特にアトピー体質の赤ちゃんには、しっかり水通しするように心がけましょう。
ここからは実際にベビー服の水通し方法をご紹介します。
洗濯機で行う方法と手洗いで行う方法、2つのやり方をご紹介しますので、自分に合った方を選んでくださいね!
洗濯機を使用する場合は、衛生面への配慮として一度洗濯槽クリーナーを使って槽洗浄を行いましょう。
洗濯槽には見えないところにカビや汚れなどが付着していることも・・・。
赤ちゃんへの影響も気になるので、一度お掃除してくださいね!
《準備するもの》
・ベビー服
・洗濯ネット
・赤ちゃん用ハンガー
・必要であれば洗濯洗剤(赤ちゃん用洗剤や無添加のものがおすすめ)
《手順》
・下着類は紐をほどいて洗濯ネットにたたんで入れる
・洗濯機に入れ「ソフト」「おしゃれ着洗い」「手洗い」などのコースで洗う(洗剤を使う場合は一緒に入れる)
・赤ちゃん用ハンガーにかけて天日干しする
次に手洗いする方法をご紹介します。今回は洗面器を使って洗う方法をご紹介しますが、洗面所のシンクで直接洗う方もいます。その際はあらかじめシンクのお掃除をしておきましょう。
《準備するもの》
・ベビー服
・洗面器
・赤ちゃん用ハンガー
・必要であれば洗濯洗剤(赤ちゃん用洗剤や無添加のものがおすすめ)
《手順》
・洗面器にぬるま湯をはる
・下着類は紐をほどいて洗面器のぬるま湯に浸す
・洗剤を使う場合は洗剤を入れてやさしくもみ洗いする
・泡や汚れが出なくなるまですすぐ
・やさしく押すようにして脱水する
・赤ちゃん用ハンガーにかけて天日干しする
手洗い後の脱水が大変な場合は、脱水のみ洗濯機で行っても大丈夫です。
ママの体調に合わせて、無理のないように水通ししましょう。
基本的には新しいベビー服には皮脂汚れが付いていないので水洗いだけでも大丈夫なのですが、最近では赤ちゃん用洗剤を使用する方が増えてきています。
赤ちゃん用洗剤は、デリケートな赤ちゃんの肌にも刺激が少なくなるように作られています。一般的な洗濯洗剤と比べて、合成界面活性剤・香料・着色剤・蛍光増白剤などがとても少なくなっています。
また赤ちゃん用洗剤には、天然成分由来の「純せっけん」と、石油を使った「合成洗剤」があります。化学成分が気になるママは「純せっけん」で洗ってみてはいかがでしょうか?
ここまでベビー服の水通しについてご紹介してきましたが、「子どもが何歳になるまで続けるの?」という疑問を持つママもいるのではないでしょうか?
一般的な目安は「子どもが2歳(24か月)になるまで」です。
これは先ほども触れたようにホルムアルデヒドの使用制限がかかっている月齢ですね。
とはいえ、子どもの肌には個人差がありますから、肌の状態やアレルギー症状など体調を考慮したうえ、ママの判断でいつやめても構いません。
もし水通しをやめたことがきっかけで、赤ちゃんの肌・体調に変化があるようなら継続してみる・・・という感じで、やめる時期を判断してくださいね。
ベビー服の水通しは産休に入ってから、ママの体調がよいときに晴れの日を見計らって計画的に行いましょう。お腹が大きくなりすぎると、ちょっとの作業も大変になります。
またのんびりしていると「陣痛がきちゃった!」なんてことも考えられます。
赤ちゃんを迎える準備は、余裕をもってしておきたいですね!
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