日差しが少しずつ強くなり、汗ばむ日も多くなる初夏。この季節になると、軽やかで風通しのいい服が恋しくなりますよね！

そんなときに手に取りたくなるのが「リネン素材」のアイテム。ナチュラルな風合いと通気性の良さから、近年ファッションに取り入れる人も増えてきました。

今回は、そんなリネン素材の魅力と、初夏にぴったりなおすすめリネンアイテムをご紹介します。

リネンってどんな素材？

リネンとは天然素材の一種で、亜麻（あま）という植物の繊維から作られています。「リンネル」という織物の総称としてリネンと呼ばれています。

リネンは吸湿性・通気性・耐久性などに優れており、さらっとした肌触りが特徴。汗をかきやすい季節でもベタつかず、スーッと風を通してくれるので、とても快適な着心地なんです。

ヨーロッパでは「夏の定番素材」として、昔から愛されてきたといわれています。

近年、日本でもリネンは注目されるようになり、ファッションだけでなく寝具やキッチンアイテムなど、暮らしのさまざまなシーンで使用されています。

リネンが初夏にぴったりな4つの理由

ここで、リネンがなぜ初夏におすすめなのか、その理由を4つご紹介します。

1. 通気性が高い

リネンが涼しく感じる理由は、素材そのものの構造に秘密があります。

亜麻の茎から作られるリネン繊維は、コットンよりも太くてしっかりしているのが特徴。糸にして生地を織ったときに織り目にわずかな“すき間”が生まれることから、風通しがよくなります。さらに、繊維の中に空洞（中空構造）があることで、熱がこもりにくく、空気が抜けやすいという特性もあります。

もうひとつ見逃せないのが、リネン特有のシャリっとした手触り。肌にピタッと密着しにくいため、風が肌と生地のあいだを通り抜けやすくなっています。結果として、蒸し暑い日でもフワッと涼しさを感じやすいんですね。

こうした「構造的に風を通しやすい」素材だからこそ、初夏の強い日差しや湿気の多い日でも快適に過ごせるというわけです。

2. 吸湿性がある

リネンは汗を素早く吸ってくれるので、肌がべたつかず、サラサラの状態をキープできます。

汗ばむ陽気の日や、湿度が高くなる梅雨の時期は、リネンの吸湿力に助けてもらいましょう。その着心地の良さは、一度着てみると手放せなくなるかもしれませんよ？

3. ナチュラルな風合い

少しシワがあるくらいでちょうどいいのが、リネンの魅力。リネンはシワが残りやすい特性がありますが、それを逆手にとって、最近ではそのシワ感を楽しむ傾向が強くなっています。

頑張りすぎない自然体のオシャレを楽しんでみませんか？

4. 環境にやさしい

亜麻は農薬や化学肥料をあまり使わずに育つ植物です。また、リネンは土に還るエコな素材のため、サステナブルなライフスタイルにもぴったりマッチするでしょう。

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初夏におすすめのリネンアイテム

それではここから、初夏のワードローブに取り入れたいリネンアイテムをいくつかピックアップしてご紹介します。これからの季節の買い足しアイテムとして、ぜひ参考にしてくださいね！

リネンシャツ

リネンシャツは、リネンアイテムのなかでも定番中の定番！

ホワイトやベージュ、くすみカラーのリネンシャツは、一枚持っていると重宝します。

羽織りとして使えば紫外線対策にもなりますし、Tシャツに重ねるだけでちょうど良い抜け感を出せますよ。

洗いざらしのような質感が大人のカジュアルスタイルにぴったり！パンツにもスカートにも合わせやすく、オン・オフ関係なく使える万能選手です。

リネンワンピース

一枚でコーディネートが完成するワンピースは、忙しい朝の味方。リネン素材なら、ゆったりとしたシルエットでもラフになりすぎず、上品な雰囲気も残せるでしょう。

カラーは、ネイビーやカーキなど落ち着いた色味もおすすめですが、ミントグリーンやラベンダーなど、淡いトーンで爽やかな季節感を演出するのもおすすめです。

リネンパンツ

リラックス感のあるリネンパンツは、軽やかな着心地が初夏に大活躍します。

特に、ワイドシルエットやテーパード型のパンツは、体型を選ばず着用できるのも魅力のひとつ。Tシャツをインしてベルトを締めるだけでもこなれた印象になりますね。

シンプルだけどサマになる、それがリネンパンツの魅力です。

リネンジャケット

まだ朝晩が肌寒いと感じる日には、軽めのリネンジャケットを羽織ってみませんか？リネンジャケットなら見た目も重くならず、涼しげな印象を与えてくれます。

かっちりしすぎず、ほどよくカジュアルな雰囲気なので、オフコーデとしても活用できるでしょう。特にオーバーサイズのリネンジャケットは、抜け感のある今どきのスタイルに仕上げたい場合におすすめです！

適切なお手入れで長く楽しもう

リネンは丈夫な素材ですが、ちょっとした工夫でさらに長く、きれいな状態をキープできます。とくに洗濯時のポイントをおさえておくと、型崩れや毛羽立ちを防げますよ。

リネンアイテムの洗濯方法は次のとおりです。

《リネンの洗濯手順》

① 洗濯ネットに入れる
生地の摩擦を減らすために、たたんで洗濯ネットへ。型崩れや毛羽立ちの防止になります。

② 「弱水流」or「手洗い」モードで洗う
洗濯機は「おしゃれ着コース」や「手洗いモード」がおすすめ。強い水流は避け、やさしく洗いましょう。

③ 中性洗剤を使う
繊維への負担が少ない中性洗剤を使うと、風合いを保ちやすくなります。

④ 短時間で脱水する
シワを最小限に抑えるために、脱水は30秒～1分程度の軽めでOK。絞りすぎにご注意ください。

⑤ 風通しのよい場所で陰干しする
直射日光は色あせの原因になってしまうこともあります。形を整えて、陰干しで自然乾燥させましょう。

⑥ 少し湿った状態でアイロンをかける
乾ききる前にかけると、シワがきれいに伸びます。スチームアイロンの使用も効果的です。

このように、少しだけ手間をかけることで、リネンの風合いをより長く楽しめます。ナチュラルなシワも魅力のひとつなので、すべてをパリッと仕上げなくても大丈夫！あまり気負わずに、リネンの自然な素材感を楽しみましょう！

まとめ

リネン素材は、見た目の涼しさだけでなく、着ていても快適で気持ちの良い素材です。通気性・吸湿性・肌触り・デザイン性、どれを取っても初夏にぴったりな素材だということがお分かりいただけたのではないでしょうか？

リラックス感がありながら、おしゃれに見えるのもリネンの強みです。涼やかで心地よい季節にぴったりなリネン。まだリネンを取り入れたことがない方は、まずはシャツやパンツなどから気軽に挑戦してみましょう！