last updated: 2024.08.22
目 次
これから赤ちゃんを迎える方はきっと、ワクワクした気持ちで
赤ちゃんに着せたい服を選んでいるのではないでしょうか?
小さなかわいいお洋服を見ると、どれもこれも着せたくなってしまいますよね!
でも、ちょっと注意してほしいのがお洋服の素材。
特に直接肌に触れる「肌着」の素材です。
赤ちゃんのことを考えるなら、肌着は綿がおすすめです!
本記事では、なぜ綿を選んだほうがいいのかについて、解説します。
赤ちゃんの肌は、とってもデリケート。
直接肌に触れる肌着は、「デザイン重視」ではなく「素材重視」で選びたいものです。
なぜ綿100%の肌着がおすすめなのかをご説明します。
生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚はとても薄く、
軽い刺激にも敏感に反応してしまいます。
衣類との摩擦により皮膚がこすれると、
肌荒れしたり赤くなったりしてしまうこともあるでしょう。
また、肌のバリア機能も未熟なため、アレルギー反応を起こしやすかったり、
肌が乾燥しやすかったりする赤ちゃんもいます。
赤ちゃんには丁寧な保湿ケアが必要だといわれているのも、
皮膚が薄く簡単に乾燥してしまうことが理由にあります。
しかし、汗を体外に出すための汗腺は、大人と同じ数あるといわれています。
つまり、赤ちゃんは汗をかきやすい一方、皮脂の分泌は少ないのです。
大人のように、皮脂の分泌で肌の潤いを閉じ込めることができないので、
肌が乾燥しやすくなっています。
綿は肌にやさしい素材として、よく知られていますね。
肌への刺激が少なく、なめらかで柔らかい質感のため、赤ちゃんのストレスになることも防げるでしょう。
そして吸水性・吸湿性に優れているため、汗っかきの赤ちゃんにぴったり!
さらに、綿はとても丈夫な素材ですので、洗濯機で洗うことができます。
赤ちゃんは頻繁に着替えが必要となりますので、
これも忙しいママには嬉しいポイントですね。
両親の肌が丈夫でトラブル知らずだからといって、
生まれてくる赤ちゃんも同じ体質とは限りません。
もちろんどんな素材の服を着せても、肌トラブルが起きない赤ちゃんもいますが、
少しの化学繊維が混ざっているだけでも敏感に反応してしまう赤ちゃんもいます。
おしっこ漏れ防止の撥水性生地を使用したものや、
洗っても早く乾く速乾性機能をアピールした肌着も見かけますが、
素材に注目しましょう。
そういった生地の多くには「ポリエステル・ナイロン」など
化学繊維の表示があると思います。
化学繊維には肌ざわりがチクチクするものや、乾燥しやすいもの、
静電気が発生しやすいものなどが多く、赤ちゃんの敏感な肌には負担となることも・・・
赤ちゃんは自分で「チクチクするのが嫌!」と言葉で言えない代わりに、
不快感を「ギャン泣き」として表現することもあります。
お腹がすいたときやオムツが濡れて気持ち悪いときなど、赤ちゃんが泣く理由はさまざまありますが、「肌着の不快感」が原因ということも考えられますので、肌着を選ぶ際には素材のタグもしっかりと確認しましょう。
赤ちゃんの肌着を選ぶときに、綿素材のものを選んだほうが、
赤ちゃんも心地よく着られることがわかりましたね!
では、肌着を選ぶ場合、ほかに気をつけたほうがよいことはあるのでしょうか?
肌着以外の衣類はどんな素材のものを着せたらいいのかも併せて解説します。
私が赤ちゃんの肌着を初めて買ったとき、
「なぜ縫い目が外側で、タグも表側に付いているんだろう?」「まさか、縫製ミス?」と疑問に思ったことがあります。
でも、それにはちゃんと理由がありました。
縫い目やタグが肌着の内側にあると、
肌とぶつかって摩擦を引き起こしてしまうからです。
ちょっと硬いものが擦れただけで、かゆみや肌荒れが起きることがあります。
寝返りできない赤ちゃんでも手足をいっぱい動かすので、
オムツ交換の際に肌着の紐が緩んでいることがあります。
大きな声で泣くときも腹筋を使いますし、
赤ちゃんの運動量って思っているよりも多いんですよね。
というわけで、肌に直接触れる肌着は、
縫い目やタグが外側に付いているものを選ぶと安心です。
肌着だけではないのですが、赤ちゃんに着せる衣類はすべて
「水通し」をしてから着せるのが基本です。
水通しとは、赤ちゃん用の洗剤を使って洗濯機や手洗いで洗うことです。
着せる前に洗っておくことで、生地に付着しているホルムアルデヒドという化学物質を
除去できます。
ホルムアルデヒドは赤ちゃんのデリケートな肌に直接触れることで、
皮膚トラブルが起きることがあるので、必ず水通ししてから着せるよう心がけましょう。
肌着以外の衣類は、綿以外の素材のものでも大丈夫です。
でも、赤ちゃんが自分の手をなめ始めたり、
腕を噛んだりするような仕草を見せるようになったら、
口に触れる部分は綿素材のものにしたほうがよいでしょう。
綿素材以外の服を着せていて、口の周りが赤くなっていたら、
衣類の素材が合っていない場合があるので、品質タグを確認してみてくださいね!
赤ちゃんの肌に直接触れる肌着は、綿素材のものを選んだほうが安心です。
「安いから」「デザインがかわいいから」といった理由で素材をよく見ないまま購入すると、化学繊維でできたものだった・・・ということもあります。
皮膚トラブルを防ぐためにも、赤ちゃんに着せる衣類の素材は、
あらかじめ確認してから購入するようにしましょう!
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