フェムテックは、海外ではもちろんのこと日本国内でも注目が高まっている分野です。

それでは、具体的に国内で展開されているフェムテックサービスにはどのようなものがあるのでしょう？

一般向けサービスと企業向けサービスに分けて、主な取り組み事例を紹介します。

 

 一般向けのフェムテックサービス

一般向けのフェムテックサービスは、あなたも知らず知らずのうちに使っているかもしれません。
具体的なサービスをフェムテックの6つの分類ごとに挙げてみましょう。

• 月経

・月経管理アプリ

・オンラインピル処方

・生理の貧困をなくすための生理用品無料提供サービス

• 妊娠・不妊

・妊活者向けSNSやアプリ（排卵日管理、体外受精サポート）

・妊活者向けオンライン相談サービス

・不妊治療者向けオンライン相談サービス

・婦人科や産婦人科などクリニック検索サイト

・不妊治療情報の提供

・卵巣年齢チェックキット

・子宮内フローラチェックキット

• 産後ケア

・妊産婦向けアプリ（健康管理や赤ちゃんの生活記録など）

・妊産婦向けオンライン相談（子育てや復職など）

・オンライン助産師相談

• 更年期

・更年期世代向けオンライン相談サービス

・更年期世代向け体調管理アプリ

・エクオール郵送型検査キット

・更年期カップルのコミュニケーションサポート

・骨盤底筋トレーニングサポートデバイスやアプリ

• 婦人科系疾患

・痛みのない乳房用画像診断装置

・婦人科がん検査キット

・ホルモン検査キット

・オンラインピル処方サービス（生理痛やPMS対策）

・オンライン漢方処方サービス

• セクシャルウェルネス

・オンライン診療

・オンラインピル処方サービス（避妊関連）

・郵送型性病検査キット

いかがですか？すでに「知ってる！」「使ってる！」というサービスもあったのではないでしょうか。一方で「初めて知った」「こんなサービスもあるんだ」というサービスも、あったかもしれませんね。

女性のライフステージにおける様々な悩みや不安を軽減してくれるサービスがあるので、興味があれば本記事を参考に、ぜひ調べてみてください。

一般向けのフェムテックサービスは、これからますます充実していくことでしょう。
社会で女性が自分らしく活躍できるように、自分にとって必要なサービスや生活を豊かにしてくれるサービスを日常に取り入れてみませんか？

 

企業向けのフェムテックサービス

ここからは、企業が福利厚生のために導入しているフェムテック関連の取り組み事例を紹介します。

近年、フェムテックアイテムやサービスを開発するだけではなく、フェムテックを取り入れることで女性の活躍を応援している企業が増えています。

企業が福利厚生でフェムテックを取り入れる背景には、社会進出している女性の割合が44％を占めていることが挙げられます。女性が働きやすい環境、健康的に長く働ける環境を作ることが、企業の生産性向上に繋がるとして注目されているのです。

新たに就職を考えている女性にとっても、自分が入社する企業が女性にとって働きやすい環境であるかどうかは、重要なポイントですよね。企業が導入している具体的なフェムテックサービスの例をいくつか挙げてみましょう。

• 企業のフェムテックサービス導入例

・卵子凍結、保管の初期費用の一部補助

・不妊治療費の一部補助

・生理関連商品の一部補助

・生理休暇

・従業員と家族のヘルスサポート

・オンラインカウンセリング

・産婦人科オンライン

・オンライン外来ピル処方

・更年期相談

・不妊治療相談

・フェムテックにまつわるスクールの開設

・健康セミナー開催
このように企業のなかには、積極的にフェムテックの福利厚生を取り入れているところがあります。フェムテックの福利厚生は、女性従業員の満足度を高めることにつながり、長期雇用や人材の定着にも期待が持てます。

女性のなかには「生理痛くらいで休めない」「不妊治療で何度も通院するのが迷惑になってしまう」などという理由で、会社を休むことを我慢している方も多くいるでしょう。

また、妊娠・出産・更年期などを理由に、キャリアアップの機会を諦めてしまう女性もいます。このようにライフイベントや健康問題は、女性の社会進出・キャリアアップに大きな影響を与えているともいえるでしょう。

しかし、企業のなかでフェムテックに対する意識改革が拡大し、福利厚生としてフェムテックを導入する企業が増えていけば、このように悩む女性は少なくなるかもしれませんね。

 

まとめ

今回は現在国内で展開されている、フェムテックの一般向けのサービスと企業向けサービスについて取り上げました。もしまだ知らないサービスがあったら、生活の質を向上させるためにもぜひ利用してみてください。

「性のこと」「女性特有の症状・病気」などは恥ずかしくて相談することが億劫と思われる方もいるかもしれません。

しかし、小さな悩みや不安でも、オンラインで気軽に相談できる時代ですし、そのようなサービスは今後もっと拡大していくと思われますので、ぜひ行動する一歩を踏み出してみてください。

今回はフェムテックサービスにフォーカスしました。具体的なフェムケアアイテム・商品などについては、次回紹介しますのでお楽しみに！