last updated: 2022.12.23
皆様は麻素材の服を着たことはありますか?
麻というのは天然素材の一種であり、大麻草の繊維から作られたものです。
は原料となる植物の種類によって繊維呼び名が代わり、大麻の場合はヘンプ
苧麻(ちょま)= の場合はラミー、亜麻の場合はリネンと呼ばれています。
日本では亜麻で作られたリネンが広く普及しており、今日も服飾売り場で並んでいます。
麻というと、昔は庶民服のイメージが強かったのですが、最近では春~秋の3シーズンを通して
着る事のできる汎用性抜群の素材として人気です。
本日はそんな麻素材の服についてご紹介していきます。
1.暑くなってくる季節に麻素材!
春も過ぎ、初夏を感じる季節になってくると
外で歩いているだけでも汗をかいてしまいますよね。
汗で洋服が体に張り付いてしまい、不快感があります。
汗かきの方にとっては辛い季節ですね。
その点、麻素材は非常にお洒落で涼し気なコーディネートなのです。
2.なぜ麻素材が暑い季節に良いのか
それでは、なぜ麻素材は涼し気になるのでしょうか。
それは、麻という繊維にある特性に理由があります。
まず、通気性が非常に良いです。
ウールやアンゴラなどの動物繊維は保温性が高いのに対し
麻を含めた植物繊維の多くは通気性に優れているのが特徴です。
加えて、繊維が伸びにくく、水分を含むと固さを増すというのも特徴です。
これは一見デメリットのように見えますが、この特性は汗をかいてしまっても
素肌につきにくいというメリットになるのです。
これだけでも夏のような暑い季節に嬉しいのに、これに加え
吸水性と吸湿性の良さも麻にはあるのです。
吸水性については、他のどのような繊維に比べても優れており
なんと綿の4倍、シルクの10倍吸水性があります。
この吸水性によって、汗をかいたときの不快感を軽減してくれるだけでなく
吸い取った水分を素早く外に逃がす、放出性も優れていることから
服に発生するカビや雑菌を防いでくれるのです。
この吸湿性に富み、雑菌を繁殖させず、素材が固いので丈夫な特性があることから
古来から高温多湿の日本で使われてきたというわけです。
3.気を付けよう!麻素材の服の取り扱い
そんな万能に見える麻素材もその取扱いについては注意しなければならないことがあります。
麻は吸水性が良い一方で、それによって色落ちがしてしまうというデメリットがあるのです。
実は、麻は非常に撚る(よる)のが難しい繊維。
染料が繊維の内部まで 、表面にしか付着しないのが難点です。
そのくせに他の服の色を吸着する、いわゆる色移りしやすく
洗濯をする際にも注意しましょう。
塗れたまま摩擦を起こしたりするのが一番色落ちしやすいので
連続した着用は避け、濡れたらまず乾かすということ徹底します。
しかし、色移りさえ気を付けていれば、手入れの仕方は簡単です。
最初の洗濯時こそ、少しだけ縮みが発生してしまいます が、その後は大丈夫。
洗濯の際、縮んでしまった分を取り戻す事はできませんが
ウールなどのように着れないくらい顕著に縮むということはないので
ご安心ください。
また、最近の麻服は一度水通しという工程を経ているので
縮まないようになってきました。
麻は非常に乾きやすいので、基本的に日陰で干すようにしましょう。
アイロンをかける場合は霧吹きなどで濡らし
急激に繊維の温度が上がるのを防げば大丈夫です。
4.まとめ
麻には他にも、しわが付きやすいという特性がありますが
それが麻服の魅力とも言えるでしょう。
麻のしわは生地が硬いので、くたびれすぎず 、しわがついていても
だらしない印象がそこまでありません。
ラフだけれども、爽やかな印象を与えてくれるでしょう。
逆にアイロンをかけてしわを伸ばすと、決めてきているような感じがし
しわがあるのとないのとでは大分インパクトが変わります。
この変化も麻繊維の魅力と言えるかもしれませんね!
mitekuyoneでは、定期的に最新情報やイベント情報、特別なご案内をお届けするメールマガジンを発行しております。 配信を希望される場合は、下記フォームよりお申込ください。
皆様のご登録、お待ちしております!
「トーン オン トーン」と「トーン イン トーン」
男前について
Copyright © 2024 GSI Creos Corporation All Rights Reserved.