last updated: 2023.07.18
目 次
衣類の除菌・消臭剤は、手軽に使えて便利なものですよね!特にコロナ対策に追われる昨今は、マストアイテムでもあります。
しかし、最近は機能素材の衣類が多くあるので、除菌・消臭剤の使い方を間違うと高価に影響を及ぼすこともあることをご存知ですか?
今回は撥水加工のあるものに除菌・消臭剤を使うとどのようになるのかについて、解説していきます。
撥水素材の生地でできたもの、撥水加工されたものなど、世の中にはたくさん流通していますね。
撥水とは、生地の表面に水滴がついても球状にはじき浸水してこないことをいいます。
生地そのものが撥水性のあるものを使っていたり、もともとある衣類にシリコンやフッ素などが含まれるスプレーをして撥水加工をしたりするものなど様々です。
クリーニングでもオプションで撥水加工を施してくれるところもありますね。
除菌・消臭剤はとても便利なものですが、使用上の注意をよく読まないでさまざまなものに使うと失敗してしまう場合もあります。
ここからは実際に体験した出来事を紹介します。
以前にウールのセットアップスーツを扱っていた時のことです。
撥水、撥油加工をすることによって、もしアクシデントで服に汚れがつきそうになっても、撥水加工により汚れをはじくため汚れにくいという商品を作りました。
泥はねや、ワインなどをこぼしてしまったときにすぐに拭き取ればシミになりにくいというものです。
しかし、商品が店頭に出て数日たった時にある問題が起きました。
お店の販売員さんがスーツを着用して、帰宅後に消臭剤を使いました。すると次に着用した時になんと、撥水効果がなくなってしまっていたのです。
原因を調べてみると、除菌・消臭剤は強い浸透力があり、その浸透力で撥水加工の効果を失くしてしまっていたことが判明・・・
「使用上の注意」を改めて見ると“撥水効果がうすれる可能性がある”の一文がありました。
衣類に除菌・消臭スプレーを使う際には、目立たないところで試してから使うことを勧めています。
このときは、店頭で店員さんがお客様に「消臭剤を使うと撥水効果がなくなる」という説明をして対応しました。
除菌・消臭剤の浸透力が撥水加工の機能より勝っていると、このようなことが起きてしまうのです。
逆に、撥水効果が勝っている場合もあります。
アウターで撥水効果が高いものは消臭剤もはじいてしまうことがあります。特にアウターは雨や雪対応のものは強い撥水加工が施されています。
このようなことから、アウターに除菌・消臭剤を使う場合、表側ではなく裏側に使うことをおすすめします。
除菌・消臭スプレーに頼らずに、撥水加工の生地に使えるいい方法はないのでしょうか?いくつかの方法をご紹介しましょう。
消臭だけなら、アイロンのスチームを沢山あてて陰干しをすることでも、ある程度の効果は期待できます。
除菌ができないので、そこはクリーニングで対応するしかないですが、その時の状態により使い分けするとよいでしょう。
除菌・消臭効果のあるアロマオイルを使ったサシェ(香り袋)を衣類の収納時に一緒に入れておくという方法もあります。
除菌・消臭効果のあるアロマオイルは、ヒノキ、パチュリ、サンダルウッド、ユーカリ、ティートゥリーなどが挙げられます。
これらのアロマオイルは防虫効果もありますし、サシェの材料には、吸湿力のある重曹も使われているので、カビ対策にもなりますよ。
素材やお手入れ方法の多様性に柔軟に対応すればより便利になる一方、使い方次第ではマイナスになってしまうこともあるので、どの方法を選ぶかを考える必要がありますね。
撥水加工が施されているものに除菌・消臭剤を使う場合は、使用上の注意をよく読むこと、目立たないところで試してみることが大切です。
もし撥水効果がなくなってしまうようなら、アイロンスチームやアロマサシェを使う方法をお試しください。
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