last updated: 2023.12.19
目 次
近年は暖冬ということもあり、ダウンよりコートを選ぶシーンも多いのではないでしょうか?
ダウンコートを気温によって使い分けている方も多く見かけます。
今回は、どういった素材のコートを選べば、冬場でも快適に過ごせるのか、
コートのおすすめ素材を紹介します。
突然ですが、あなたはコートを選ぶ際に決めている基準はありますか?
暖かさ、汚れにくさ、管理のしやすさ、素材…など、人によって重視するポイントは異なると思います。
そのなかでも、寒い冬に着るものとして最も重要になってくるのが「暖かさ」ではないでしょうか。
コートの暖かさは、使われている素材によって変わってきます。
ここからは、暖かいコートに使われる素材を5つご紹介します。
ウールは羊毛のことを指します。
そして羊の毛質により種類が分かれています。
なかでも、メリノ種という羊から採れるメリノウールは、
羊毛の中でも最高級クラスの品種とされていて、
細くて白い繊維をもつことによって得られる柔らかさや着心地のよさが特徴です。
カシミアとは高地に生息しているカシミアヤギの毛のことを指します。
肌触りがなめらかで、厳しい寒さの環境で過ごしているため、保温性も非常に高く高級品質とされています。
一頭から採れる毛量も少ないので、値段も高いのが特徴です。
アンゴラは、一般的にアンゴラウサギの毛のことを指しますが、
アンゴラヤギから採れるアンゴラもあり、こちらはモヘアと呼ばれています。
アンゴラは肌触りがよく、軽くて暖かいのが特徴です。
1本の毛が細いので、アンゴラ100%は摩擦に弱く非常にデリケートです。
そのため、出来ればアンゴラのみの素材よりも他の素材との混紡の製品をおすすめします。
キャメルはフタコブラクダの毛のことを指します。
柔らかい毛と硬い毛の2種類があり、
柔らかい毛はウールよりも細くなめらかな風合いで、重量感もありません。
コートには柔らかい毛が使われますが、
硬い毛はベルトや芯地、テント地などに使用されています。
ビジネスコートでもよく使われているのが綿素材です。
耐久性はありますが、防寒性に関してはダウンやウールに劣ってしまうため、
防寒性を補うための工夫を行っている商品もあります。
特に、ボンディング加工は暖かく人気のある加工です。
ボンディングとは、表と裏の生地を接着する加工のことを意味します。
裏には防風・撥水といったフィルムを張り付けていることが多いです。
ここまで、暖かいコートの素材に使われている原料をご紹介しましたが、
原料・素材にこだわることでメリットもあればデメリットもでてきます。
デメリットを知っておくことによって、購入後のミスマッチも防ぐこともできるため、
ここからご紹介することをしっかりチェックしておきましょう。
暖かさを求めるならウール100%のコート
暖かさを重視するのであれば、ウール100%のコートがおすすめです。
しかし、ウール100%のものは、目が詰まっていて防寒性は高い分、重さもあります。
長時間着用するとなると、体に負担がかかってしまうこともあるかもしれません。
軽さと手触りの良さを求めるならカシミア混のコート
ウールとカシミア混のコートであれば、軽さも出て肌触りも良くなります。
カシミアが入ると値段は少し高くなりますが、ビジネスでの着用にも合う上品な見栄えになります。
価格はカシミアの混紡率や品質によっても変わってくるので、お財布と相談しましょう。
価格重視なら化学繊維混のコート
価格を抑えるなら、ウールと綿・ポリエステルといった化学繊維混がおすすめです。
化学繊維混のコートは暖かく着用でき、重さもウール100%に比べ軽くなります。
デメリットとしては、ピリング(毛玉)が出来ると、繊維が短く取れにくいという点が挙げられます。
コートの裏地もチェックしよう!
ここまでコートの表地についてお話してきましたが、コートを選ぶ際は裏地もチェックしてみましょう。
コートの裏地は、キュプラでできているものがなめらかでお勧めです。
キュプラはスーツの裏地にもよく使われていて、原料にはコットンリンターというものが使われています。
コットンリンターとは、綿花の採取後に実の表面からとれる繊維のことです。
キュプラには吸湿性や放湿性があり、静電気も起きにくく、
しなやかであるという特徴があるため、スーツやコートの裏地に適しています。
キュプラは高級なものですが、ニットを着用していても袖の通りがよく、
着脱がしやすいというメリットがあります。
綿の裏地の物は、汗を吸収しますが袖の通りが悪く、引っ掛かりやすいのが難点です。
今回は暖かさに重点を置いた、コートの素材選びについてご紹介しました。
通勤・通学などで外を歩く時間が長い方は、暖かく軽い素材のコートを選ぶと快適に過ごすことができるでしょう。
これまで素材を良く見ないで購入していた方は、ひと手間かかりますが品質表示タグを見て、
どのような素材でできているのかをチェックしてみてください。
同じようなデザインでも、素材が違うことで温かさや着心地も変わってきますよ!
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