TRIVIA OF TEXTILES

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ニットがチクチクする原因は?チクチク嫌いな方への対策法も紹介

last updated: 2022.12.23

ニット チクチク

【前編】

先日、アームウォーマーをと通販で買ったところ、吟味したにもかかわらずチクチクした着用感でがっかりしてしまいました。皆さんは、そのような経験はありませんか?

今回はニットがチクチクする原因について、対策法と併せて【前編】【後編】にわけてご紹介します。【前編】では、ニットがチクチクする原因と、セルフケアによる対策方法を中心に解説していきます。

 

涼しい風が吹き始め、季節は秋、そして冬へと移り変わりはじめると、ニット製品をワードローブに加えたくなってきますよね。しかし、今年もまだまだコロナ禍なので、店頭で実際に手に取って試すことも難しいという方も多いのではないでしょうか?

私も冒頭で触れたとおり、アームウォーマーを通販で購入しました。店頭で実際に触って試せない分、300商品以上をサイト上で見比べて、商品の口コミを片っ端から読みました。

ある商品の口コミに「チクチクした」という感想があったので、「それは嫌だな…ウール混だとチクチクする可能性があるんだな」と思って、私が欲しいアームウォーマーの条件を次のように決めました。

・なるべく丈が長めでスタイリッシュなもの
・ベージュ系の色で良い色展開があるもの(グレーベージュ希望)
・リブ素材
・ウール混ではない

このような条件で再度商品を検索し直したところ、口コミの評価が高く、かつ素材がアクリル100%の物があったので、それを購入することにしました。この時「チクチクする)という口コミがないかも、もちろん確認したのですが…

自宅に配送されて、ドキドキしながらパッケージを開封すると、見た目も色もイメージ通りで「これは良い買い物が出来た!」と浮かれながら、アームウォーマーを試着してみたところ…

すると、ん?…何かチクチクする…

そんなはずはないと思って再度、商品の混率(何の素材の構成で出来ているか)を確認すると「アクリル100%」と記載されていました。

チクチクする原因は、ウールに限らないことがわかり一つ利口になったのでした。おしまい。泣

…というわけにはいかず、このチクチクするアームウオーマー、せっかく買ったので何とか着用したいのですが、チクチク感に対してなにかできることはないのでしょうか?

前置きが長くなりましたが、このような失敗談から今回ニットがチクチクする原因とその対策について調べてみましたので、同じ悩みを持つ方はぜひ参考にしてくださいね!

 

セーターやマフラーなど、寒くなってくると身につける機会が多くなるニット製品ですが、チクチクするものもあれば、そうでないものもあります。できればチクチクしないもののほうが、肌も痒くならず着心地もいいですよね。チクチクしてしまう原因はいくつかあります。

 

ウールか、そうでないかに限らず、一般的に30ミクロン以上の太い繊維が使用されているものは、肌に違和感を覚えやすいといわれています。

例えばラミーと呼ばれる麻の仲間は、繊維の太さが80ミクロンあるものもあり、繊維自体も固いので肌への刺激は大きくなります。麻はリネンやヘンプなど、種類や品質によって変わりますが、8~50ミクロンくらいとなっています。

また、一口にウールといっても羊の種類や生育環境などにより品質が大きく異なるため、なめらかな肌触りのものもあれば、ゴワゴワ、チクチクするものもあるので、注意が必要です。

ウールのなかでも「カシミヤ」は肌触りも良く、なめらかで保湿性にも優れているため、肌への刺激が少なくおすすめです。ウールに関しては、【後編】で詳しく解説します。

ネット通販でニット製品を購入するときは、実際に手ざわりを確認できないのが難点です。生地の表面のアップ画像や、品質表示をよく確認するしかありません。

 

タートルネックや、リブ素材で腕回りがぴったりフィットしているものなど、素肌に当たる面積が広いものは刺激を感じやすいです。

体にフィットしている方が、隙間から空気が入らず寒さ対策になるのですが、チクチクを感じやすくなってしまいます。

チクチクとした刺激を感じたくない方は、直接肌に触れないように下着で調整したり、ゆったりしたサイズのものを選んだりすると良いでしょう。

 

今回、私が購入したアクリルは人工的に作られた繊維で一般的には刺激を感じづらい素材とされていますが、なぜ肌への刺激が感じられたのでしょうか?

チクチクの原因は生地の他に皮膚の乾燥も考えられます。まさに私は身体の保湿など、一切行っておりませんでした。

肌が乾燥していると刺激を感じやすいので、乳液やクリームなど油分の入ったもので肌を保湿し、刺激から保護するとチクチク感を感じにくくなります。

逆に汗などで肌の表面が濡れてしまうのも、刺激を感じやすくなる要因となります。

アクリルは吸水、吸湿しない素材のため、汗をかいた場合はこまめに拭き取り湿気や汗がこもってしまわないように注意が必要です。

お肌が敏感で、乾燥しやすい人や汗っかきの人はアクリルなどの化学繊維の製品を選ぶ場合は、その点を注意しましょう。

保湿をしっかりしてもまだチクチクするようであれば、直接肌に当たる部分は綿やシルクなど、天然繊維のインナーなどを着用すると軽減します。

そのほか、ラメが入っている製品ですと、ラメ自体が固い糸状のものが多いため、人によっては刺激を感じやすくなります。気になる方は直接肌に当たるような着用は避けた方が良いでしょう。

 

ニットのチクチクが嫌な方は、使われている素材の繊維が細く柔らかいものを選ぶと良いでしょう。とはいっても、ネット通販では手触りまで確認できないので、ディテールのアップ画像や商品説明動画などがあれば、そちらを参考にしてみてくださいね。

また冬は特に肌が乾燥しがちです。日頃から保湿剤を使い肌の水分をキープすることで、衣類の着心地も変わってきます。

 

次回は【後編】として、ウールのチクチクの原因と対策を書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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