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間違えやすい!カットソーとニットの違いと見分け方

last updated: 2022.12.23

当社では取引先ブランドの形をとった生産を行う、いわゆるOEMの依頼を受けることがあります。

先日「この道20年のデザイナー」のお客様から「カットソー」編地を使った製品の依頼があったのですが、よく見るとその編地は「セーター編地」でした。

今回は、このように企画経験の長い方でも間違えてしまうことのある「カットソー」と「ニット」の違いについて、簡単な「見分け方」をご紹介します。

 

まず、ニットについて見ていきましょう。

「ニット」とは「編み物」で、「糸をループ状に編んだ」もの、糸を編んで作った生地、製品を指します。一言で言うと、「編み物の総称」です。

ニット製品の代表的なものには、セーター、マフラー、手袋、カットソーなどがあります。

 

*基本となる「天竺」の編地図解

 

身頃・袖など、各パーツの形に編んで、糸で繋ぎ合わせるのが「ニット」です。
基本的には「緯(ヨコ)編み機」で編んだものを指します。 

アパレル業界では「緯(ヨコ)編み」編地を使用したものを「ニット」と呼びます。

「ニット」の中でも「セーター」は トップスを指します。セーターと同じ手法で作った、スカートやパンツも市場に多くありますが、ワンピースやスカート・パンツは「セーター」とは呼びません。ワンピースやスカートは「ニットワンピース」「ニットスカート」と呼びます。

 

ニットをつなぎ合わせるときは、どのようにするのでしょう?「ニット」は一般的にミシンでは縫いません。
ニットをつなぎ合わせるときは、次のように行います。

裾・袖口などは「編み方を変える」など、編み続きで仕上げていきます。また、脇や袖下などは、「リンキング」をしていきます。

リンキングとは、完成したニットパーツのループ数を計算して、針に刺し、ループ一目一目に糸を通して、繋ぎ合わせる工程のことです。

 

ここからは、ニットの見分け方を図解しながらご紹介します。

ポイント① 袖口~袖、裾~身頃にかけて「縫い目」がなく、1枚続き。

 

⇦身頃・袖(表側)

⇦袖口端や裾端から、袖や身頃にかけて続けて編むので、「縫い目」が無い

⇦裾・袖口(表側)

 

 

ポイント② 各パーツの端は、ほつれる心配がないので、編地を縫い合わせるための縫い代がほとんど無い。

 

※裏側:リンキング画像

⇦各パーツの編地一目一目を糸で繋ぎ合わせるため、縫い代は細い。

衿ぐりや袖ぐり、脇、袖下などに見られる。

 

 

 

 

ポイント③ 丸い衿ぐりや、袖ぐりなど、カーブが強い箇所に「減らし目」が出る。

 

※袖ぐり部分:減らし目画像

⇦袖(表側)

⇦つなぎ目:鳥の足跡のような「目」ができる

 

 

 

 

このように3つのポイントをチェックすることで、ニットなのか、そうでないのかを見分けることができます。

 

ニットの見分け方がわかったところで、次はカットソーとの違いについてご紹介しましょう。

カットソーとは Cut(裁断)& Sew(縫製) したものを指します。一般的には、Tシャツ、ポロシャツ、トレーナーなどが当てはまります。

「ニット」が各パーツを編み上げてから繋いでいくのに対し、「カットソー」は丸く編んだ生地を裁断してから縫い合わせることで、1枚の製品に仕上げます。

カットソー生地は 織物と違い、生地に伸縮性があるため、糸が「生地の伸び」についていけるように、専用のミシンで縫製することが多いです。

カットソーは脇・袖下なども縫い合わせていくことになるので、裏側に縫い代があるのが特徴です。

 

ここからは、カットソーの見分け方を図解しながらご紹介します。

ポイント① 袖口・裾などは「折り返しの縫い代」があり、表側に「ミシン目」が見える。

⇦袖・袖口(表側)

⇦裾や袖口の表側にミシンで縫った「目」が見える

 

⇦袖・袖口(裏側)

 

 

ポイント② 縫い目の裏側が「チェーン」になっているので、生地が伸びても、縫い糸が切れにくい。


※袖口・裾の裏側

⇦よく見るとチェーンになってる

 

 

 

※脇・袖下の裏側

⇦端が解れないようにしながら、縫う。

縫い代巾は ニットよりも太く、7㎜くらいになる。

 

 

 

カットソーを着用する際や洗濯をする際など、生地の裏側を見れば一目瞭然ですね。お時間のある時に、チェックしてみましょう。

 

今回はニットとカットソーの見分け方を図解しながらご紹介しましたが、見分けられるようになりましたか?

簡単に言うと、ニットパーツを編立して、糸で縫い目を繋げたのが「ニット」、編地生地を裁断して、縫製しているのが「カットソー」ということになります。

日々、生活する中で必ずしも必要な知識ではありませんが、ニット・カットソーに興味を持っていただければ、長年、ニット・カットの物作りに携わってきた者として嬉しく思います。

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