last updated: 2023.03.31
目 次
あなたは「フェムテック」という言葉を知っていますか?
まだサービスが浸透していないこともあり、もしかすると「聞いたことがないよ」という人もいるかもしれませんね。
しかし、フェムテックは現在注目度が高まりつつあるサービスの一つになっているため、これから耳にする機会が増えてくるはずです!
ということで、今回から「フェムテック」についてシリーズでお届け増します。
一緒にフェムテックについて学んでいきましょう!
はじめに「フェムテック」という言葉の定義・意味について解説します。
フェムテック(Femtech)とは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語です。
女性には「生理・月経」から始まり「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」までいくつかのライフステージがありますが、
その渦中に起こるさまざまな悩み・課題を解決できるサービスやソフトウェア・製品・診断などを「フェムテック」と呼んでいます。
とはいっても、フェムテックの定義は確立されているわけではないため、
「女性のライフステージをサポートする便利なサービス」というような感覚で覚えておくといいかもしれませんね。
フェムテックは欧米ではすでにサービスの広がりが浸透していますが、日本ではここ最近やっと耳にするようになってきたところなので、知らない方が多くても不思議ではありません。
日本では2023年10月5~7日に東京ビッグサイトにて「Femtech Tokyo(フェムテック トーキョー)」というイベントが開催されることもあり、
これをきっかけに多くの人にフェムテックへの意識が高まり、社会的に浸透していくことが期待されています。
日本ではまだまだ耳なじみの少ない「フェムテック」ですが、世界的にみるとその市場規模は2025年には5兆円超(500億ドル)まで成長するといわれています。(※米国のコンサルティングファームのフロスト&サリバン調査による)
国内でも大手アパレル企業が参入したり、フェムテックをスタートアップする企業が近年増えたりしているため、今後大注目の分野になるでしょう。
過去記事で紹介したバスタイムトップスをはじめ、GSIクレオスも参入しています!
フェムテックが注目されるようになった社会背景には、女性の活躍促進・雇用促進が挙げられます。
しかし女性が社会で働くためには、ライフステージの体の変化(体調・精神)について考えなければいけません。
体の不調(PMSやつわり・更年期障害など)を理由として女性の労働力が低くなってしまうと、経済的にも影響がでてきてしまいます。
そうならないためにも、どのライフステージにおいても女性が健康を保ち、社会に貢献できるようなサービスが求められています。
フェムテック市場は、主に次の6つに分類されます。
● 月経
● 妊娠・不妊
● 産後ケア
● 更年期
● 婦人科系疾患
● セクシャルウェルネス
それぞれどのような内容でサービスが展開されているのか、一つずつ詳しく解説していきます。
そのなかには、すでにお世話になっているサービスもいくつかあるはずです。
・肌ざわりやつけ心地、香りなどを追及した生理用品(ナプキン・月経カップ・吸水ショーツなど)の開発
・月経周期を予測するアプリ
・PMS緩和
・オンライン診療によるピルの処方
・ピルの飲み忘れを管理するアプリ
・妊活相談できるアプリ
・遠隔健康医療相談サービス・オンライン診療
・卵子凍結サービス
・妊婦・赤ちゃんを遠隔モニタリングできる医療機器の開発
・基礎体温の管理・排卵日予測ができるアプリ
・つわりの緩和
・陣痛予測・陣痛管理アプリ
・ホルモン値・精子濃度・卵巣年齢などを調べる簡易検査キットの開発
・仕事と妊活・出産まで支援するセミナーの開催
・産後外出困難な時期の育児オンライン相談サービス
・産後の骨盤底筋・膣を鍛えるグッズの開発
・ハンズフリーやワイヤレスの搾乳機の開発
・マッサージ機能が付いたブラジャーの開発
・産後ママ向けのホルモンバランスを整えるサプリの開発
・更年期障害(ホットフラッシュ・イライラなど)を相談できるサービス
・女性ホルモンを調べる簡易検査キットの開発
・尿漏れに関する悩みをサポートするサプリ・洗浄剤・ショーツ・尿漏れパッドの開発
・女性特有のがんに対する痛みの少ない検査方法の開発(MRI無痛乳がん検診など)
・乳がん患者専用の下着の開発
・女性特有疾患の方も気兼ねなく利用できる入浴施設の提供
・女性向けに開発されたトイの開発
・性交痛を軽減するリング・ジェルの開発
・おしゃれでセクシーな最先端の下着の開発
このように女性が快適な毎日を過ごすために、さまざまなサービスがあります。
特に最後に紹介した「セクシャルウェルネス」の分野は、欧米では進んでいるものの、日本では公にすることはタブーとされてきた分野です。
女性も性に対して身体的・感情的・精神的・社会的に健康であるためには、性的な喜びも必要であるという観点で、性生活を豊かにするアイテムがどんどん生まれています。
テクノロジーの進化や、コロナ渦によるオンラインサービスの充実もあり、フェムテック製品・サービスはここ数年で著しく成長しています。
もしかすると、あなたが知らなかった女性特有の日々の不快な症状を軽減できる製品・サービスがあるかもしれません。
今までは恥ずかしくてなかなか口にできなかった悩みも、フェムテックの広がりとともに、気軽に相談できる時代になっていくのではないでしょうか。
今後もフェムテックについて、一緒に学んでいきましょう!
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