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【フェムテックシリーズ②】欧米のフェムテック先進国に続け!海外・日本それぞれのフェムテック事情

last updated: 2023.04.26

フェムテックは、欧米を中心とした海外で特に盛り上がりをみせています。
しかし、日本では消費者にようやく認知されはじめた程度で、海外と比べると遅れている分野ともいわれています。

海外でフェムテックが進んでいる背景には、どんな理由があるのでしょうか?
日本のフェムテック事情や課題についても併せてみていきましょう。

 

フェムテックとは、女性の健康に関するさまざまな問題を現代の技術で解決・サポートする製品やサービスを意味します。

そもそもフェムテックの起源はどこなのでしょう?フェムテックのはじまりと、フェムテック先進国である欧米の様子を紹介します。

はじまりはドイツの月経管理アプリ

フェムテック「Female+Technology=Femtech」という造語を作ったのは、2012年ごろにドイツで開発された月経管理アプリ「Clue」開発者であるデンマークの女性起業家といわれています。

女性のライフステージ(生理・妊娠・更年期など)による健康問題や、セクシャルヘルスなどに関するサービスの市場を作るために、フェムテックという言葉が使われました。

フェムテックはヨーロッパやアメリカを中心にさまざまなサービスが開発されていて、フェムテック先進国ともいえる存在になっています。

たとえば、アメリカでは生理用品を定期配送してくれるサブスクや、妊娠したい女性向けのトラッキングデバイス、授乳期にアンダーウエアにセットできる小型搾乳機が人気を集めています。

盛り上がりを見せる海外市場

世界市場に目を向けてみると、フェムテック市場は急速に拡大しています。

先述のようにフェムテックは2012年ごろに誕生しましたが、2020年までに
投資額が約750億円となっています。

2025年には約5兆円以上にまで成長すると予想されている分野です。

このように期待されている分野なので、海外でも多くの企業がフェムテック市場に
新規参入しています。

アメリカでフェムテック市場が活気をみせている背景には、社会で活躍する女性の
増加があるようです。

SHEconomy(女性が動かす経済)」という造語も登場しています。

アメリカでは2030年に25~45歳の働く独身女性が45%になるというデータもあり、
「女性がパワフルに活躍する社会ではフェムテックの分野も成長する」という
見通しがフェムテック市場拡大の背景にあるといえるでしょう。

 

欧米を中心とした海外では浸透しているフェムテックですが、
日本ではどのくらい広がっているのでしょうか?

日本のフェムテック事情と今後の課題についてみていきましょう。

遅れはとっているが成長中!

日本のフェムテック市場は、海外のフェムテック先進国から遅れはとっている
ものの、ここ数年で大きく成長しています。

「ユーキャン新語・流行語大賞」はみなさんご存知かと思いますが、
2021年に「フェムテック」がノミネートされました。

消費者への「フェムテック」という言葉の浸透はまだ深くはないものの、もしかすると知らないうちにフェムテックサービスを利用していることもあるかもしれません。

例えば・・・

  • ●生理管理アプリ
  • ●オンラインピル処方サービス
  • ●フェムテック専門オンラインストア
  • ●更年期オンライン相談サービス

などがあります。

利用しているサービスはありましたか?

このほか、大手のアパレルメーカーや化粧品メーカーでも、フェムテックのコンセプトに沿った新製品の販売をしています。

また、GSIクレオスも、フェムテック市場に参入しています!

乳がん患者などを対象とした使い切りタイプの入浴着「バスタイムトップス」は好評販売中で、バスタイムシリーズとしてワンピースやボトムも開発中です。

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このように日本では、今後さらに成長する分野として、フェムテック市場は注目されています。

 

日本におけるフェムテックへの課題

女性の健康やセクシャルな話題は、これまで日本ではあまりオープンにしたくない、タブー視されている分野でした。

さらなる普及を目指すには、社会全体が女性の健康問題について受け入れたり、「男だから」「女だから」といった性差別に対する意識改革をしたりすることが必要になってくるのではないでしょうか。

社会的にも最近ではLGBTに配慮する動きが強くなってきています。

アンケートで性別を回答するときも「男・女・回答しない」などのように記載されているのを見かけたことはありませんか?学校の出席番号も、以前までは男女別に割り当てられていましたが、現在は男女混合となっています。

このように社会全体の性に対する意識を変えていくことがフェムテック浸透へのカギとなります。女性が自分の健康問題や性生活への悩みなどを気軽に相談できる社会になるのは、もうすぐかもしれません。

 

フェムテック市場は欧米を中心とした海外で拡大をみせていて、日本も遅れをとっていましたがここ数年大きく成長しています。

女性の健康問題・セクシャルな話題はこれまでタブー視されてきましたが、もっとオープンに相談できる環境づくりができれば、女性ももっと生き生き前向きな気持ちで毎日を過ごせるようになるのではないでしょうか。

どんどん開発されるフェムテックの便利なサービス・製品を、これからも注目してきましょう!

 

 

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