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ダウンジャケットや羽毛布団を選ぶときに気をつけるポイントは?流通過程も解説!

last updated: 2023.04.10

街中や通勤でよく見かけるダウンコートは、様々なブランドから販売されています。 たくさんの種類がありますが、消費者がダウンを購入する際どのようなことに気をつければよいのでしょうか。 今回はダウンの賢い選び方をダウンの特徴や製品化されるまでの流れを含めて解説していきます。 今後ダウンを購入する際の参考にしてくださいね。

ダウン製品を見ていると、商品によって価格が大きく異なっていたり、ダウンの厚さが異なっていたりするのを目にします。どうしてそのような差が生じるのでしょう?

なぜダウンは商品によって値段に大きく差があるのでしょう?それには羽毛の種類が関係しています。 鳥には、水鳥と陸鳥という二つの種類の鳥がいます。一般的にダウンジャケットに使われるダウンは、水鳥であるアヒルやガチョウからとられます。アヒルとガチョウ、それぞれの羽毛についてご紹介しましょう。 ダック…主にアヒルの胸の部分の綿毛で、羽毛布団やダウンジャケットに使われることが多い。保温力に優れており価格も手ごろ。ダウンボール(水鳥のフェザーとフェザーの間に生えている、ボール状の綿毛)はやや小さめ。 グース…ガチョウの胸の綿毛。基本的にグースの方が、ダックよりも採取できる羽毛も多い。羽枝にコシがありダウンが壊れにくく、ダウン同士が絡まってだんごになりにくいがダックに比べて高価。 このように価格の差の原因の一つは、使われている羽毛がダックかグースかによるもので、一般的にグースの方が高価になります。 もう一つの原因は、鳥インフルエンザの影響です。 鳥インフルエンザが流行すると、原毛ダウンが不足してしまいます。その結果としてダウン製品が値上がりをしてしまいました。中国で鳥インフルエンザが発生したことを受け、ダックダウンの生産量が減少してしまったのです。 その結果、アパレルや寝具の製品に代用されたグースダウンまでもが不足してしまいました。中国で作られているダウンは主にダックダウンですが、そのような背景がありグースダウンの値上がりの要因となっているのです。

実際に購入するなら、暖かいダウン製品を購入したいですよね!ダウン製品の暖かさの違いは、主に製品のダウンの混率で変わってきます。 品質表示ラベルには、ダウン○○%、フェザー○%のような表示があります。 これは羽毛のレベルを表し、ダウンとは「芯の無いダウンボール」のこと、フェザーとは「芯のある羽根」のことを指します。 フェザー自体は吸湿性に優れていますが、膨らみません。そのため、ダウン率の高い方が軽くて暖かく感じられます。 ダウン製品を購入する際は、品質表示ラベルのダウン率がどうなっているかチェックしましょう。

ここまで、ダウンの価格差の原因や暖かさの違いなどについてご紹介してきましたが、ここからは実際に「羽毛布団を選ぶ際」と「ダウンジャケットを選ぶ際」に分けて、商品の選び方を詳しくご紹介していきます。

日本には、布団の品質検査などを行う組織として『日本羽毛製品協同組合』というものがあります。そして、羽毛布団の品質基準の策定を行い、ゴールドラベル(品質推奨ラベル)を発行しています。 ゴールドラベルはその羽毛の持つダウンパワーに応じてランクが決まり、ニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの順に品質が高くなります。 またご参考までに、羽毛布団の高品質の目安は、ダウン率90%以上と言われており、 ・グース→5万円~10万円程度(シングルサイズ) ・ダック→5万円以下(シングルサイズ) が目安とされています。 上記の価格はあくまで目安です。相場より高い場合はどんな付加価値がついているのか、逆に相場より安くなるのはなぜか、しっかり確認して購入すると安心です。

ダウンジャケット等の羽毛に関しては、日本羽毛製品協同組合がこれは、品質基準に合格した原料を使用したダウンウェアであることを表します。 またその他に、メーカーで販売されているダウンジャケットは各社独自に高い基準を設けていたり、機能を搭載していたりしますので参考にしてみるのもいいでしょう。 さらにダウンジャケットを選ぶ際はFPという表記にも注目してみましょう。FPとはFill Powerのことで、ダウンの体積を表わしています。この数値が大きければ大きいほど良質なダウンであることがわかるのです。 FPが600以上で良質、700以上で超良質とされていて、数値が高いほど軽くて暖かいといわれています。 とはいえ、実際は用途に合わせて着心地がいいものを選ぶのが一番です。動きやすさを求めるのか、ファッション性を求めるのか、より高い防寒性を求めるのか… 一口にダウンジャケットを選ぶといっても、様々な用途が考えられますので、実際に試着し用途にあったもののなかからダウン率の高いもの、FPの数値の高いものを選びましょう。

最後に、実際に繊維企業で行っているダウン製品の流通過程についてご紹介します。消費者の手元に届けられるまで、どのような工程を経ているのか覗いてみましょう。 ①フェザーを買付けする。 ②工場に搬入後、洗浄・脱脂・除塵・消毒作業を行う。 ・原羽毛除塵(ゲンウモウ ジョジン) 原羽毛に付着している極小ゴミ、塵、その他の不純物を取り除く作業。 ・洗浄 除塵した原羽毛を一定量ずつ洗浄機に投入し、界面活性剤を使用し、 洗い・脱脂・濯ぎを行う(2回洗浄、4回濯ぎ) ・高速脱水 洗浄された羽毛の含有水の除去を行う。 ・乾燥 湿った羽毛を本来のふんわりしたものに復元処理を行う。 130℃以上の熱で30分以上乾燥することで、復元処理、及び熱消毒される。 ・冷却除塵(レイキャク ジョジン) 高温で乾燥された羽毛は非常に熱くなっていますので、空気中の温度と同じようになるように冷却。 同時に再度除塵し、最終除塵。 ・羽毛(ダウン)を選別し袋詰め。 ③工場より出荷。 ④空港より輸出通関後出荷され、海外の工場にて作成。 ⑤日本に製品輸入 以上の流通過程となります。 このように多くの加工工程の中で丁寧な作業が行われています。その後、(※)動物検疫や原産地の証明など多くの手続きを経て、やっと製品として販売されることになるのです。 筆者が所属するライフスタイル部では、この過程の中の書類の作成や証明に必要な手続きを行っています。ダウンの流通過程を知ると、「毎シーズン大切に着なきゃ!」という意識も生まれてきますね。 ※動物検疫・・・動物の病気の侵入を防止するため、世界各国で行われている検疫制度。 日本では、牛、豚、馬、鶏、あひる・がちょうなどのかも目の鳥類、うさぎ、みつばちなどの動物と、それらの動物から作られる肉製品などの畜産物を対象に輸出入検査を行っている。

羽毛原料は相場があり、その時点の世界情勢や環境に応じて価格が変動することを覚えておきましょう。特に鳥インフルエンザの流行はダウン製品の価格に大きな影響を及ぼします。 寝具として毎日使う羽毛布団か、通勤に使うダウンジャケットか、使用する用途に合わせて選ぶことが重要です。ダウン製品を選ぶ際は、品質表示タグもしっかりチェックしましょう!

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