last updated: 2025.10.01
目 次
最近よく耳にするようになった「フェムケア」というフレーズ。
生理やPMS、更年期といった女性特有の体の悩みをサポートするだけでなく、毎日の暮らしをちょっとラクにするアイテムやサービスも増えてきましたよね。
フェムケアとは「Feminine(女性の)」と「Care(ケア)」を組み合わせた用語で、女性特有の健康やライフスタイルに関する製品・サービスを指します。
一方フェムテックとは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を組み合わせた用語で、女性特有の悩みについて先進的な技術を用いた製品・サービスを指します。両者の違いは“テクノロジー”を利用しているか否かなんですね!
さて、2025年のフェムケア市場には、アプリやスマートウェアの進化に加えて、企業向けのサポートやファッションとの融合など、新しい動きが続々登場しています。この記事では、最新のフェムケア事情をご紹介していきます。
「フェムケア」や「フェムテック」という言葉は、メディアやSNSなどを通じて認知度も高まってきていますよね。
数年前までは「フェムケア?新しい言葉だな」と感じた人も多かったかもしれませんね。
でも今では、SNSや雑誌、ニュースでもよく目にするようになり、私たちの生活に徐々に馴染んできています。市場は世界規模で広がり、日本でも「自分ごと」として関心を持つ人が一気に増えてきています。
特に2025年の流れとして注目したいのは、これまでの「健康管理」にとどまらず、「毎日の心地よさ」を重視したサービスが目立ってきている点です!
これまでの一般向け&企業向けフェムテックサービスにはどのようなものがあるかについては、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:【市場拡大中!】知っておきたい一般向け&企業向けフェムテックサービス
関連記事:フェムケアグッズにはどんなものがあるの?
一般向けのサービスで分かりやすい例は、生理周期を管理してくれるアプリ。体調の変化を簡単に記録できるので、仕事や予定を組むときの参考にもなります。
最近では、AIが「そろそろ体調が変わりやすい時期ですよ!」とアドバイスしてくれるものも増えてきています。まるでパーソナルコーチのように日常に溶け込んでいますよね。
さらに、妊活をサポートするアプリや、オンライン診療につながるサービスも人気です。家にいながら相談できる仕組みは、仕事や子育てで忙しい世代にとって大きな味方になってくれるでしょう。
ウェアラブル機器も進化中!リストバンド型やインナー型など、身につけるだけで体の変化を記録できる製品が登場し、データを活用して生活習慣を整える人も増えてきました。「ただ便利なだけ」というだけでなく、体の変化をデータ化することで、より自分の健康状態について理解できるため、安心材料として多くの人に支持されているのでしょう。
一方で、忘れてはいけないのが「プライバシー」の問題です。大切な自分の体のデータを預ける以上、安全性をどう守るかがとても大切になってきています。アプリを選ぶときに「安心して使えるか」を重視する人が増えているのも、最近の大きな変化といえるでしょう。
フェムケアは個人だけでなく、企業や社会全体に広がってきています。たとえば、美容や健康に関わる施設で導入する事例や、オフィスで働く人向けの福利厚生として活用される事例などです。
美容や健康に関わる施設で導入する事例としては、美容サロンやフィットネスクラブ、温浴施設などが挙げられます。たとえば、トリートメントの一環としてホルモンバランスを意識したメニューを提供したり、温浴施設で月経周期に合わせたリラクゼーションプログラムを用意したりといった形です。フィットネスクラブでは、女性特有の体調の波を可視化するアプリを導入し、トレーニングメニューを柔軟に調整する取り組みも始まっています。美容や健康に敏感な層が集まる場だからこそ、フェムケアは自然に取り入れられやすいのかもしれませんね。
オフィスで働く人向けの福利厚生として活用される事例としては、生理休暇やフレックスタイム制度に加え、フェムケア関連サービスを福利厚生として導入する動きが挙げられます。たとえば、オフィス内にアメニティとして吸水ショーツや温熱アイテムを常備したり、社内で使えるオンライン相談サービスを契約したりするケースがあります。また、PMSや更年期症状に関するオンラインセミナーを定期的に開催し、男女問わず従業員が学べる場をつくる企業も増えてきました。こうした取り組みは「女性のため」だけでなく、働きやすい職場環境づくりや企業のブランド価値向上にもつながっています。
このように女性社員が安心して働けるようサポートすることで、職場全体の満足度や生産性が上がるという効果も期待されているのです。
最近では、アパレルやスポーツの分野でも注目が集まっています。たとえば「体を温める機能を備えたインナー」や「体の動きをサポートするスマート素材を使ったウェア」など、衣服とフェムケアを組み合わせたアイテムが増えつつあるのです。
これなら「特別なケア」ではなく「いつもの服を着る感覚」で取り入れられるので、気軽に生活に溶け込んでいきそうですね。
こうした動きは、これからのアパレル業界にとっても大きな可能性となるでしょう。ファッションと健康の境界が曖昧になり、「着ること」自体がケアにつながる時代が近づいてきています。
フェムケアとアパレルの相性は、実はとても良いんですよ!中でも、下着や肌着は直接肌に触れるもの。だからこそ、その機能性や着心地が「女性が日々の生活を快適に過ごせるかどうか」に大きく影響を与えます。
最近では
・吸水できるインナー
・体をじんわり温めるウェア
・ 体調に合わせて温度や伸縮を調整するスマートテキスタイル
など、繊維の可能性を活かしたアイテムも登場!機能性だけでなく、見た目のおしゃれさも兼ね備えたものなら、日常生活で自然に取り入れられますね。
2025年のフェムケア市場は、「便利さ」「安心感」「快適さ」という3つのキーワードがポイント!
• アプリやウェアラブルで、自分の体をより理解できるようになった
• 企業や社会全体で女性を支える仕組みが整いつつある
• アパレルや繊維分野にも波が広がり、日常生活そのものが快適になる
このような流れは、女性にとって「もっと自分らしく快適に毎日を過ごす」ための大きな後押しになるはずです。
美容・健康産業の総合見本市「Diet&Beauty Fair2025」が2025年9月16日~18日に、東京ビッグサイトにて行われました。この展示会を皮切りに、さらに新しいサービスやアイデアが生まれていくでしょう。今後もフェムケア市場から目が離せません!
(株)GSIクレオスが展開するフェムケア商品についてはこちらから!
→ 「AURA/BE」
この記事を読んで気になった事や質問などありましたら、お気軽にご連絡ください。
繊維のプロフェッショナルがあなたの疑問にお答えします!
mitekuyoneでは、定期的に最新情報やイベント情報、特別なご案内をお届けするメールマガジンを発行しております。 配信を希望される場合は、下記フォームよりお申込ください。
皆様のご登録、お待ちしております!
それって9月病かも?ファッションでできる9月病対策
Copyright © 2025 GSI Creos Corporation All Rights Reserved.