CARE FOR YOUR CLOTHES

衣服ケア ~意外と知らない!?長く綺麗に洋服を着る方法~

【衣替え】クローゼット&衣装ケースの収納方法を見直して衣類を守ろう!

last updated: 2023.06.23

まもなく夏がやってきますね!もう夏物衣類の準備はできましたか?

「お気に入りの洋服に虫食い穴が・・・」「お気に入りのジャケットにカビが・・・」
「Tシャツの脇部分がシミになっている・・・」

など、衣替えをしているといろいろな問題に遭遇しますよね。

今回は、クローゼットや衣装ケースの収納方法を見直すだけで、湿気対策や防虫対策がもっと効果的になる!・・・という内容をお届けします。

衣替えは収納方法を見直すチャンスですので、ぜひ参考にしてくださいね!

 


まずみなさんに知っておいてほしいのは、衣類には湿気に比較的強いものと弱いものがあるということ。具体的に説明すると、その衣類がどんな素材で作られているかによって吸湿性が異なるということです。

湿気に強い素材、弱い素材をそれぞれチェックしていきましょう!

1.湿気に比較的強い素材

湿気に比較的強い素材には次のようなものがあります。

●綿
●麻

綿・麻はどちらも植物からできた天然繊維です。通気性に優れ、吸湿性も高いですが、発散しやすいため、下着や夏物衣類に多く使われています。

2.湿気に弱い素材

一方で、湿気に弱い素材には次のようなものがあります。

●ウール
●カシミヤ
●シルク
●革

ウールやカシミヤはそれぞれ羊やヤギの毛を原料として作られる天然の動物繊維です。
保温性・保湿性があるため、主に冬物衣類やスーツなどに使われます。

シルクは蚕の繭から作られる天然の動物繊維です。光沢のあるつるつるとした肌ざわりが特徴で、パジャマや下着、シャツ、スカーフなどに使われています。

革は、豚や牛などの動物の皮を使用して作られます。丈夫で長く使用でき、経年変化を楽しめるといった性質から、ジャケットやバッグなどに多く使われています。

このような動物由来の素材でできた衣類は、吸湿性に優れているため、きちんと乾いていないとカビが発生したり、黄色に変色(黄変)したりすることがあります。特に革製品には油分が含まれますので、保管にはなおさら注意が必要です。

また、汚れや手垢が付いたまま保管すると、虫が付きやすく、虫食い穴ができてしまうこともあるためご注意ください。

 

湿気に強い素材か、弱い素材かが分かったところで、次は衣替えのときにどのように素材を分けて収納するかをみていきましょう!

収納方法は、クローゼットに入れる場合、衣装ケースに入れる場合の2パターンに分けて紹介します。また、収納する際に併せて行いたい「防虫・カビ対策」もチェックしましょう。

1.クローゼットの収納方法

湿気は空気よりも重いため、クローゼットの下にたまりやすい傾向があります。そのため、先に紹介した湿気に弱い素材(ウール・カシミヤ・シルクなど)でできた衣類は、クローゼットのなかでもなるべく高いところにしまいましょう。

クローゼットは、上・中・下の空間を上手に使いわけることですっきりします。

上段にはバッグなどの小物類や、シーズンオフのものなど、使用頻度の低いものを布製の袋や衣装ケースに入れ収納しましょう。
中段はハンガーに吊るす収納で、主に使用頻度の高いシーズン中のものを配置します。
下段には衣装ケースを何段か重ねて、下着類や重いもの、パンツ類などを入れましょう。

2.衣装ケースの収納方法

衣装ケースへの収納も、基本的にはクローゼット収納と同じです。

衣装ケースの下部には、まず湿気に比較的強い素材(綿・麻)でできた衣類を入れましょう。その上には、ウールとの混紡素材や合成繊維でできた衣類を重ねます。湿気に弱い素材(ウール・カシミヤ・シルクなど)でできた衣類は、衣装ケースのなるべく上部に畳んで入れましょう。

防虫剤は衣装ケースの下ではなく、一番上に畳んである衣類の上に置いてくださいね。

3.防虫・カビ対策のポイント

シーズンオフの衣類は、面倒でも必ず洗濯またはクリーニングしてからしまうようにしましょう。汚れや食べ物のシミなどが付着したまま収納すると、黄変や虫食いの原因になってしまうことがあるので注意が必要です。

また、衣替えは晴れた日に通気性のいい場所で行なうことも大切です。
特にこれから梅雨の時期に衣替えをする際は要注意!湿気が多い日に衣替えをすると、衣類も湿気を含んだ状態で収納されてしまいます。衣替えをする場合は、天気や湿度を見て行いましょう。

クローゼットや衣装ケースに除湿剤を配置するのもおすすめです。除湿剤は容器に入っているもの、袋に入っているものなどがありますので、収納場所によって使い分けてくださいね。除湿剤は湿気がたまりやすい下部の隅に置くと効果的ですよ!

クローゼットは閉め切ったままだとジメジメしたり、ニオイがこもったりするので、湿度が低い日を狙って定期的に換気することも湿気対策になります。

さらに、防虫剤の効果を十分に発揮させるためには、衣類を詰め込みすぎないことも重要です。クローゼット・衣装ケースどちらの場合も「容量の8分目程度」を心掛け、適度な空間を作りましょう。

 

衣替えにひと手間加えるだけで、次のシーズンもお気に入りの衣類をきれいな状態で着ることができます。

ひとつひとつ衣類の素材を確認するのは大変かもしれませんが、素材の吸湿性に着目した収納方法をぜひお試しくださいね!

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