last updated: 2023.06.23
目 次
昔は自分の美容や健康維持のために時間をかけることが出来たけれど、出産・子育て・職場復帰などを境に、ついつい自分のことを後回しにしている女性が多いのではないでしょうか?
今回は、フェムケアによって得られる効果や、自分でできる簡単なフェムケアについてご紹介します。忙しい時間の中で、少しでも自分を大切にする時間を作ってみませんか?
月経痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害や不妊など、女性にまつわるさまざまな問題を、テクノロジーで解決する分野として注目を集めているフェムテック(Femtech)。
フェムテックについて調べると「フェムケア(Femcare)」というフレーズも目に入ってくるはず。
具体的にフェムケアとは何を指すのでしょうか?フェムテックとの違いについて改めて説明します。
フェムテックとフェムケア、「同じものを指すのかな?」と思われる方が多いかもしれませんが、実は定義が異なります。
先ほども触れましたが、フェムテックとはテクノロジーによって女性特有の問題を解決するサービス・製品のことを意味します。
一方、フェムケアとは女性特有の問題を解決するサービス・製品のことを指し、「テクノロジーを使用していないもの」をフェムケアと呼ぶこともあります。
これまでは、PMSや更年期障害などの女性特有の不快な症状は「我慢するもの」「女性だから仕方ない」などと考えられがちで、その辛さを周りに伝えづらい風潮がありました。
しかし、時代とともにフェムテックやフェムケアの考えが少しずつ広がってきたことにより、「女性も我慢しないで快適に過ごしていいんだよ」「女性ももっと健康に気を遣っていいんだよ」という意識改革が進みつつあるように思います。
女性が自分の健康について考えたり、ゆっくりとフェムケアの時間を持ったりすることは、心の健康はもちろん、職場でのパフォーマンス向上などにも効果的と言われており、とても大切なことです。
中でも、デリケートゾーンは欧米では「健康のバロメーター」とも言われ、体の不調が現れやすい部分とされているため、そのケアが重要となります。デリケートゾーンには多くの常在菌が存在し、膣内を酸性に保つことで病原体の侵入などを防ぐ働きがありますが、ストレスや免疫力の低下によって菌のバランスが崩れるとデリケートゾーンに不調が現れることがあります。
いつもと様子が違うようならそれは体からのSOSサインかもしれません。婦人科受診と併せて、是非自分でできるフェムケアも取り入れてみてください。
ここからは、自分ですぐに始められるフェムケア方法を紹介します。
デリケートゾーンは蒸れやニオイ、かゆみなどが気になる部分。生理中やおりものが多いとき、特に夏場は不快に感じる方が多いのではないでしょうか?
デリケートゾーンの不快さを軽減する方法としては、デリケートゾーン用ふき取りシートで汚れやニオイの元をふき取ったり、ミストをシュッと吹きかけニオイを軽減したりする方法があります。携帯できるサイズのアイテムも多く発売されているので、お手洗いに行った際などに簡単にケアすることができます。
また毎日のお風呂では、デリケートゾーン専用のソープを使ってデリケートゾーンを清潔に保ちましょう。なぜ専用のものがいいのかというと、専用ソープは低刺激・弱酸性の成分で作られており、膣の常在菌を保つことで健康状態を守ることができるからです。手のひらでソープを泡立て、優しく洗ったのちしっかり流しましょう。
デリケートゾーンを洗った後は、お肌と同じように保湿ケアをすることが大事です。専用のオイルやローションで保湿することで、摩擦による黒ずみや乾燥によるかゆみなどを軽減することができますよ。
骨盤底筋が緩むと、尿漏れや膣の緩みだけでなく腰痛や内臓下垂など、さまざまな影響が出てきます。出産によって緩みがちですが、それ以外にも日ごろの姿勢や加齢も骨盤底筋が緩む原因に挙げられます。骨盤底筋を継続して鍛えることで、体の不調の予防・改善効果が期待できます。
まずは毎日のトイレの際に骨盤底筋を意識してみましょう。排尿する際に、途中で何度か止めてみてください。途中で止めることができたら、正常に骨盤底筋を収縮できている証拠です。
続いて、日常シーンで実践できる骨盤底筋トレーニングをご紹介します。
電車で立っているときやデスクに座っているときに背筋を伸ばして、先ほどの排尿を止めるような動作(膣と肛門を締めたり緩めたり)を繰り返します。息を吸いながら締めて3秒ストップ、息を吐きながら緩めて3秒ストップを繰り返し行い、骨盤底筋を刺激してみましょう。
女性ホルモンはライフステージや月経サイクルなどによって分泌量に変動があり、そのバランスが乱れることでPMSや更年期障害などの症状を引き起こします。その影響で元気に活動できる日もあれば、憂鬱で塞ぎがちになる日もありますよね。
そんなときは、アロマの力を借りて気持ちを整えてみてはいかがでしょうか?精油100%のエッセンシャルオイルを使い、アロマディフューザーで芳香浴をしたり、お風呂に数滴たらしてアロマバスを楽しんだり・・・今の自分のメンタルの状態に合ったアロマを選ぶことで、きっとリフレッシュできるはずです。
《気分に合わせたおすすめアロマ》
アロマテラピーを行う際は、精油が直接肌につかないように気を付けましょう。好みでない香りを無理に使い続ける必要はありません。自分がやすらぐ香りを探してみてくださいね!
自分でできるフェムケアをご紹介しましたが、気になるものや生活に取り入れてみたいものはありましたか?
不快な症状やストレス、悩みなどを放置すると、体と心の不調につながる可能性があります。忙しい毎日のなかで少しでもいいので、自分を大切に労わる「フェムケアの時間」を作ってみましょう!自分の体と向き合うことで、より健康的な生活を送るためのヒントが見つかるかもしれません。
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【フェムテック②】欧米のフェムテック先進国に続け!海外・日本それぞれのフェムテック事情 | mitekuyone
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